Wednesday, November 9, 2011

VII.4.農水省等の「食べて応援しよう!」キャンペーン

来たる11月12日から14日まで、東京の日比谷公園で、 「第1回 日比谷ライブ&マルシェ」という(英語とフランス語をつきまぜた名前の)イベントが開催される。そのホームページを開くと、左手でだいこんをつかみ、右手に持ったにんじんにものすごい形相でかぶりつこうとしている、歌手の泉谷しげるの写真が目に飛び込んでくる。(よくよく見ると、だいこんをギターに、にんじんをマイクに見立てているのでした。。) 「日本の野菜を買おう。」「ライブで復興を支援しよう。」、とHPは呼びかけている。そして、イベントの詳細の横には、色鮮やかな野菜の写真の真ん中に「食べて応援しよう!」という赤い文字。HPの一番下には、小さな字で、○主催:日比谷 ライブ&マルシェ実行委員会 ○後援:農林水産省、東京都、読売新聞東京本社。。。と書いてある。 そうだ、このイベントは、農水省の「食べて応援しよう!」キャンペーンの一環なのだ。しかも、早期原発再稼動を主張する読売新聞も一枚かんでいる。

すでにこのサイトでも指摘したとおり、日本の食品内放射性物質暫定基準値は、同じような原発事故を経験した他の国々と比べると非常に緩く設定されている。 10月27日に発表された食品安全委員会の答申も、外部被曝を無視して「生涯100ミリシーベルト」とするなど、実際に被曝の防止・軽減に貢献するものなのか、疑問が多い。これまでのところ政府は、高い基準値に照らして「安全」として、放射能汚染をした食品も流通させ、被災地支援のために東北の食品を食べるよう促してきた。その最たるものが、農林水産省が、自ら立ち上げた「FOOD ACTION NIPPON」と、消費者庁とともに先春から繰りひろげている「食べて応援しよう!」というキャンペーンだ。

関連リンク:【早すぎた安全宣言?】

(1)第1回 日比谷ライブ&マルシェ(2011年11月12日、13日、14日、於:日比谷公園)http://hibiya-live-marche.jp/

(HPの一部を抜粋)

開催日時 / 場所 2011年11月12日(土)/13日(日)/14日(月) 日比谷公園 JR有楽町駅徒歩8分 JR新橋駅徒歩14分 ライブ:日比谷公園大音楽堂(野音) (土・日)14:00 開場   15:00 開演 マルシェ:日比谷公園にれの木広場 (土・日・月)11:00〜18:00 東日本の産直野菜や肉・魚、お酒、木製品などを試食・販売するマルシェには、アーティストも多数登場予定です。
出演
11月12日(土)
エターナルソングス 五十嵐浩晃 石川ひとみ 小坂明子 サンプラザ中野くん SHOGUN 鈴木聖美 タケカワユキヒデ トワ エ モワ 原田真二 ビリーバンバン 藤田恵美 ブレッド&バター BORO 松崎しげる もんたよしのり 山本コウタロー 山本潤子 渡辺真知子(五十音順) and more … ※SHOGUNメンバーミッチー長岡の出演は都合によりございません。
11月13日(日)
泉谷しげる×仲井戸麗市ロックオーケストラ! 泉谷しげる、仲井戸麗市、Dr.kyOn、浜崎貴司、小林香織 and more・・・
○主催:日比谷 ライブ&マルシェ実行委員会
○後援:農林水産省、東京都、読売新聞東京本社
○特別協力:フード・アクション・ニッポン推進本部、国際森林年国内委員会事務局 、トヨタ エスティマハイブリッド、au by KDDI“LISMO WAVE”
○協力:ニッポン放送 ○協賛:味の素株式会社、味の素冷凍食品株式会社、全国農業協同組合連合会、ローソンチケット

(抜粋終わり)

(2)農林水産省 被災地復興支援「食肉と健康を考えるシンポジウム2011」 1.食べて応援しよう!岩手 2.食べて応援しよう!福島
http://www.maff.go.jp/j/soushoku/eat/tabete/111102.html

(上記リンクより転載)

概要

被災地産のお肉をみんなで食べて買ってそれが畜産農家を応援することになり、その支援の輪を広げることをシンポジウムの柱として構築。被災県産食肉に対する風評被害を払拭し、消費拡大をはかります。

1.被災地の現状報告:(1)被災地畜産農家の苦労話(牛、豚、鶏の現地3農家出演)(2)安全安心への取り組み(県の安全管理担当者出席)(3)食肉に含まれる放射能汚染問題について
2.講演:(1)お肉の安心・安全(2)お肉の栄養と機能(3)お肉談義(全員登場してトークセッション)
3.被災県産食肉の試食、即売会

実施日時

1.平成23年11月23日(木曜日・祝日)
2.平成23年12月18日(日曜日)

場所

1.新都市ホール(横浜駅前そごう9F)
2.よみうりホール(有楽町駅前 読売会館7F(1Fビックカメラ))

実施主体

財団法人 日本食肉消費総合センター
 (JRA 日本中央競馬会 特別振興資金助成事業)

お問い合わせ先

シンポジウム事務局
TEL:0120-593-804

 サイトURL 

イベントポスター

「食べて応援しよう!岩手」
チラシ1チラシ2
「食べて応援しよう!福島」
チラシ3チラシ4
お問い合わせ先
食料産業局食品小売サービス課
代表:03-3502-8111(内線4152)
ダイヤルイン:03-3502-5744
FAX:03-3502-0614

(3)農林水産省「食べて応援しよう!」サイト http://syokuryo.jp/tabete_ouen/

(キャンペーンの説明を転載)
東日本大震災の被災地及びその周辺地域で生産・製造されている農林水産物、加工食品(以下「被災地産食品」)を販売するフェアや、社内食堂・外食産業などでもこれを優先的に利用しようという取組が全国に広がっています。国民全体で被災地の復興を応援していこうというこれら取組みに対して、心から感謝 申し上げます。

農林水産省では、被災地産食品を積極的に消費することによって、産地の活力再生を通じた被災地の復興を応援するため、多様 な関係者間で一体感を醸成できるよう共通のキャッチフレーズ「食べて応援しよう!」の利用をフード・アクション・ニッポンと連携して呼びかけております。

国民の皆様へ~農林水産大臣及び消費者担当大臣の共同メッセージ(平成23年4月28日) ~

農林水産省の呼びかけにより、東日本大震災の被災地及びその周辺地域で生産・製造されている農林水産物、加工食品といった被災地食品を積極的に消費する取組を、「食べて応援しよう!」というキャッチフレーズの下で進めています。

この取組は、食品流通・小売業者や消費者の皆様などが、既に主体的に取り組まれている被災地応援の輪を広げ、一体感を醸成することにより、産地の活力再生を通じた被災地の復興を応援しようとするものです。

今般、日本全国の消費者の様々な行動を被災地の応援につなげることを目的に、民間団体や企業が中心となって展開する活動を政府が後押しするものとして、「復興アクション」キャンペーンがスタートすることとなりました。

被災地を応援する取組がさらに活性化されるよう、政府は、引き続き一体となって、産地と連携した被災地産食品の積極 的な利用の促進や消費者団体と連携した正確な情報の発信等に努めて参りますので、生産者、食品流通・小売業者、消費者などの関係者の皆様におかれましては、引き 続き、この「食べて応援しよう!」等の被災地を応援する取組に積極的に御参加いただきますようお願いいたします。

(4)農林水産省 「被災地産農林水産物・加工食品の利用情報」 http://www.maff.go.jp/j/soushoku/eat/riyo.html

(ページの一部を抜粋)  

これまでの被災地産食品フェアや社内食堂・外食産業などによる食材の利用及び今後の予定のご紹介

〇東日本大震災の被災地及びその周辺地域で生産・製造されている農林水産物、加工食品(以下「被災地産食品」)を販売するフェアや、社員食堂・外食産業などでも優先的に利用しようという取組が全国に広がっています。
〇国民全体で被災地の復興を応援していこうというこれら取組に対して、心から感謝申し上げますとともに、これら取組を国民の皆様に知っていただくため、これまで農林水産省で把握しています取組について掲載いたしました。 

続きはこちらから

(5)FOOD ACTION NIPPON 「食べて応援しよう!」サイト http://syokuryo.jp/tabete_ouen/

FOOD ACTION NIPPON推進本部の発足の経緯と体制 http://syokuryo.jp/fan/aboutus.html

(ページの一部を抜粋)

日本国内にとどまらず、世界規模で食料問題がますます深刻化する中、国産農産物の消費拡大は食料自給率向上を実現 する最も有用な手段であると考えられてきています。そのためには、消費者の啓発と意識改革にとどまらず、「生産」「流通」「消費」のそれぞれの現場で問題意識を認識・共有し、消費者・企業・団体・地方公共団体など、全ての国民が一体となって国産農産物の消費拡大を具体的に推し進めることが重要な課題となっ ています。

これらの課題の実現を目的として、農林水産省は平成20年度より「食料自給率向上に向けた国民運動推進事業」を立ち上げ、そしてこの度、その基盤となる組織として「FOOD ACTION NIPPON推進本部」を発足いたしました。

組織体制図

(転載終わり)


(6)消費者庁 「食べて応援しよう!」サイト http://www.caa.go.jp/eat/index.html 

(7)消費者庁 「食べて応援しよう!」消費者フォーラム http://www.caa.go.jp/eat/eat_forum.html 

(8)ふくしま新発売 http://syokuryo.jp/tabete_ouen/ 

 

(9)「第1回 日比谷ライブ&マルシェ」に出演予定の、「新宿からいらっしゃった仲井戸麗市さん」。

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 2012年2月7日投稿

【食べて応援CM】Japanese Government's CM Campaign: "Let's Support East Japan by Eating!"

 
Uploaded by on Jan 27, 2012

この動画への英語のコメントの日本語訳がこちらにあります。TOKIO(農水省)「食べて応援」CM動画-海外からの批判

 

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