Friday, November 25, 2011

XIII.4. 経産省前テントひろば

9.11経産省を人間の鎖で囲もう!1万人アクション」の直後から、同省の敷地一角にテントを張って、24時間体制の座り込みが続いている。11月12日には、経産省の職員が、警察に見守られつつ、テントの周りをチェーンバリカーで囲い、チェーンに「居座り座り込み禁止」の紙を貼り付けるといったいやがらせ行為にも拘らず、テントひろばには幅広い層の人たちが立ち寄り、交流の場になっている。

また、経産省前では、さまざまな抗議行動が繰り広げられている。

9月11日から21日までの10日間、4人の若者たちが同省の正門前の路上で「将来を想うハンガーストライキ」を行った

10月27日から3日間、「福島の女たちが立ち上がり、座り込む」の行動、
さらに10月30日から10日間、福島の女たちに連帯する全国の女たちが、経産省前で座り込み行動を行った

原発事故から8ヵ月目の11月11日には、 「11/11 たそがれの経産省 キャンドル包囲「人間の鎖」アクション」が行われ、冷たい雨が降る中、約1,300人が経産省を取り囲んだ。


経産省前テントひろばHP http://tentohiroba.tumblr.com/


経済産業省前テント取材 - 2011年11月20日


Uploaded by on Nov 24, 2011
http://www.youtube.com/watch?v=bcR-2CpzKPY&feature=share(2011年11月25日閲覧) 

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2011年11月28日投稿

24日の経産省前テント村の様子

2011年11月25日 | ジュゴンブログ

ジュゴン保護キャンペーンセンターは24日、
午前中は防衛省との交渉、午後は外務省との交渉。
その合間を縫って、久しぶりの経産省前テント村を訪ねました。

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ジュゴン掲示板より転載させていただきました。(2011年11月28日閲覧)

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2012年1月28日投稿 

(ニコニコニュース)"脱原発テント村"撤去命令に市民団体らが抗議集会 「撤去するのは原発だ」2012年1月27日(金)20時29分配信)http://news.nicovideo.jp/watch/nw186165?utm_source=twitterfeed&utm_medium=twitter (2012年1月28日閲覧)

脱原発などを訴える市民団体らが2012年1月27日、東京・霞ヶ関にある経産省前で抗議集会を開いた。市民団体らが経産省敷地内に設置したテントを、 27日17時までに撤去するよう命令を下した同省に抗議するもの。退去期限の17時を過ぎても、テントが引き払われることはなく抗議活動が続いた。

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2012年1月27日(金)、経産省前テントひろば撤去要請抗議集会後、テント前ひろばに駆けつけた方々のインタビューを行った。

夏に張り始めたテントも初めての冬を迎え、メンバーは厳しい寒さの中、テントで寝泊りしている。

テントの中心人物の一人、たんぽぽ舎の原田さんは、「我々も早くここを出たい。納得出来るような原発政策の見直しが行われれば、すぐにでもテントを 畳む」という。また、右翼からの応援や、省庁に勤める人たちからの支援を例に挙げ、「これまで様々な抗議活動や反対運動をしてきたが、ここまで『応援して くれる人たちの幅が広い運動』は見たことがない」と、テントの稀少性を語った。

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(田中龍作ジャーナル)【Occupy経産省】 撤去期限日、市民が脱原発テントを守った
(2012年1月27日 23:36)http://tanakaryusaku.jp/2012/01/0003561 (2012年1月28日閲覧)
27日午後5時、自主退去の期限を迎えた「脱原発テント」周辺は、駆け付けた支援者で黒山の人だかりとなった。経産省が警察を投入して5時01分に強制撤去(実際に手を下すのはガードマン)しようにも、手を出せないほど経産省前は500人を超す人で埋め尽くされた。

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(田中龍作ジャーナル)【Occupy経産省】 興奮の一夜明け、テントの女性「臭い飯を食うのも覚悟」(2012年1月28日 18:36) http://tanakaryusaku.jp/2012/01/0003565 (2012年1月28日閲覧)

28日、経産省前「脱原発テント」―退去期限から一夜明け、警察官も大勢の支援者もいない静かな週末を迎えた。マイクのボリュームを一杯にあげた演説と鳴り物が響き、制服警察官の警備でものものしかった前夜の興奮が嘘のようだ。

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2012年1月29日投稿

(Shingetsu News) Occupy Kasumigaseki Protesters Defy Government Order 

 Uploaded by on Jan 27, 2012

【動画】(Independent Web Journalから)

2012/01/27 経産省のテント撤去命令に対する記者会見

2012年1月27日(金)、経産省のテント撤去命令に対する記者会見と撤去反対集会の模様。

120127経産省前テントひろば撤去反対集会

ひとが集まり始めてから集会が終わるまでの一部始終を収録。(2時間28分余り)

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2012年4月18日

4月17日、テントひろばで大飯原発再稼動反対の「集団ハンスト」の記者会見が開かれた。

経産省前テントひろばブログ http://tentohiroba.tumblr.com/

【動画】120417「再稼動に反対する大規模集団ハンガーストライキ http://www.ustream.tv/recorded/21908788

発言者
渕上太郎氏 「集団的ハンスト宣言」 3:25―9:45
黒田節子氏(原発いらない福島の女たち) 9:30―12:10
照屋寛徳氏(衆議院委員) 13:05―15:45
広瀬隆氏(中嶌哲演氏を紹介) 16:40―20:05
中嶌哲演氏(小浜市明通寺住職) 20:10―29:10
鎌田慧氏 (ノンフィクション作家) 31:30―34:00
川田龍平氏(参議院議員) 34:10―36:55
落合恵子氏(作家、「さよなら原発 一千万人アクショ」) 37:00―43:30
神田香織氏(講談師) 43:40―46:50 

【関連リンク】 


【関連ブログ】 

みんな楽しくHappy♡がいい♪
―中嶌哲演氏の発言の書き出し  http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1780.html
―落合恵子氏の発言の書き出し http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1778.html

薔薇、または陽だまりの猫 大飯再稼働阻止!集団ハンストがスタート 経産省前テント

【関連報道】

(OurPlanet-TV) 経産省前で集団ハンスト~大飯原発「再稼動」に抗議(04/17/2012 - 10:53) http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1349 (2012年4月18日閲覧)


東京・霞ヶ関の経済産業省前にテントを設置し「脱原発」を訴えている市民らが17日、関西電力の大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼動に抗議し、集団ハンガーストライキを開始した。

この日、ハンスト入りしたのは約10人。数日から1週間程度で交代しながら、現在唯一かどうしている北海道電力泊原発3号機が定期検査に入る5月5日まで の19日間、続けられる。この日は、作家の広瀬隆さんや落合恵子さ んをはじめ、ルポライターの鎌田慧さん、講談師の神田香織さん、元国立市長の上原公子さんが駆けつけたほか、衆議院議員の服部良一(社民党)もハンスト入 りした。

呼びかけ人の一人、淵上太郎さんは、「どうしても5月5日を原発ゼロでむかえたい」と発言。また、福島から駆けつけたの黒田節子さんは「福島は今でも被曝している。再稼動は絶対阻止したい」と訴えた。

福井県庁ロビーにて、3月25日から1週間ハンガーストライキをしていた明通寺(福井県小浜市)の住職・中島哲演さんも駆けつけ、「福島の子どもたち、日 本全国の子どもたち、世界の子どもたち、後からやってくる者たちのために、再稼動を許すことなく、原発ゼロの日をむかえることは、大人たちがプレゼントで きる最高の贈り物になる」と訴えた。

すべての原発が止まるのは、日本原子力発電東海原発が1969年8月に定期点検を終えて営業を再開して以来、42年ぶりとなる。

経産省前テントひろば
http://tentohiroba.tumblr.com 

(転載終わり)

(東京新聞)経産省前 脱原発誓う ハンスト入り(2012年4月18日 朝刊) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012041802000125.html (2012年4月18日閲覧)(全文転載)

原発再稼働に抗議しハンストの記者会見をする参加者=17日午後、東京都千代田区霞が関で(神代雅夫撮影)
写真

関西電力大飯(おおい)原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民らが十七日正午、東京・霞が関の経済産 業省前でハンガーストライキに入った。国内で唯一稼働中の北海道電力泊原発(北海道泊村)が定期検査に入る来月五日まで、三十人前後が交代で最大七日間の ハンストを行う。この日は約十人が、経産省前のテントに並び、ハンストをアピールする横断幕を掲げた。

会見した福井県小浜市、明通寺住職の中嶌哲演(てつえん)さん(70)は「大飯原発の再稼働が一点突破されれば、全国の原発もなし崩し的に再稼働 されてしまう。原発の真の地元は、大量の電力を必要とする大都市圏。大都市の人たちも自分たちができることを考えてほしい」と訴えた。応援に駆けつけた作 家の落合恵子さんは「政府が再稼働をさせるのは原発ゼロの状況を市民に経験させたくないからだ」、ルポライター鎌田慧さんは「政府はおおむね安全と言う が、人の命におおむねはない」と話した。

(転載終わり)  

(毎日新聞) 大飯再稼働:経産省前で集団ハンスト突入(2012年04月17日20時05分) http://mainichi.jp/select/news/20120418k0000m040063000c.html(2012年4月18日閲覧)(全文転載)

関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働に反対して、「脱原発」を訴える市民グループが 17日、東京・霞が関の経済産業省の敷地内で集団的なハンガーストライキを始めた。唯一運転中の北海道電力泊原発3号機(北海道泊村)が定期検査で止まる 5月5日まで、ハンストを続ける。

市民グループ「経産省前テントひろば」のメンバーが「福島原発事故の原因も究明されない中、再稼働を強 行しようとすることは絶対に許されない」などと宣言。川田龍平参院議員(みんなの党)や作家の落合恵子さんらが支援に訪れ、「再稼働を阻止して、5月5日 を原発ゼロの記念日として迎えよう」などと激励した。

経産省では、福島原発事故発生から半年の昨年9月11日から、桜田通りに面した一角に市民グループがテントを張り、脱原発を訴えている。これに対し、国有地の不法占拠だとし、経産省は敷地からの退去とテントの撤去を求めている。【松田真】

(転載終わり) 
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2012年5月2日投稿

(東京新聞) 脱原発 不動の決意 寂聴さんらもハンスト(2012年5月2日 13時56分) http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2012050290135612.html (2012年5月2日閲覧)(全文転載)

脱原発を訴え、座り込みをする(左から)ルポライターの鎌田慧さん、作家の瀬戸内寂聴さん、沢地久枝さんら=2日午前10時39分、東京・霞が関の経産省前で(木口慎子撮影)

写真
作家の瀬戸内寂聴さん(89)らが二日、東京・霞が関の経済産業省前で、脱原発を訴える座り込みをした。関西電力大飯原発(福井県おおい町)の再稼働に反対する市民らが続けている集団ハンストに加わり、再稼働を進める政府の姿勢に抗議した。日没まで続ける予定。
 
 午前九時すぎに紫色の法衣姿で現れた寂聴さんは、胸元に「再稼働反対」の鉢巻きを留めて座り、「九十のばあさんがここに座ったら、マスコミに取り上げられ、それを見た若者が張り切って行動してくれると思って」と話した。

  今月十五日、満九十歳の誕生日を迎える寂聴さんはさらに、「これまで生きてきて、福島の原発事故のような恐ろしいことは戦争以外に一度もなかった。政府は 再稼働をどうして焦るのか。原発事故は人災であり、同じことを繰り返しては子どもや若い人たちがかわいそうだ」などと訴えた。

 作家の沢地久枝さん(81)とルポライターの鎌田慧さん(73)も、座り込みに参加。全国で一千万人の脱原発署名を集める運動を一緒に呼び掛けてきた作曲家の坂本龍一さんからの「気持ちは皆さんと一緒です」というメッセージボードを掲げながら、再稼働反対を訴えた。

(転載終わり)

XIII.6. 福島と全国の女たちが経産省前で座り込み

10月27日から29日まで、福島の女たちが、全原発の停止・廃炉や子どもの避難などを要求して、経産省前に座り込みを行い、27日には経産省官僚と交渉を行った。そして10月30日から11月5日には、福島の女たちを支援する全国の女たちが経産省前に座り込んだ。

(1)原発いらない福島の女たちHP http://onna100nin.seesaa.net/

(2)原発いらない全国の女たちアクションHP http://d.hatena.ne.jp/onna_suwarikomi/

3)原発いらない福島の女たち 『原発即時廃止・子どもたちの疎開に関する要請書』 (2011年10月27日) http://onna100nin.up.seesaa.net/js/11102720E7B58CE6B888E794A3E6A5ADE79C81E8A681E8AB8BE69687.pdf (2011年11月25日)

(4)10.27 『福島の女たちが立ち上がり、そして座り込む』


Uploaded by on Oct 27, 2011 
http://www.youtube.com/watch?v=KkQxN_-u78M (2011年11月25日閲覧)  


(5)「原発いらない福島の女たち」経産省交渉(2011/10/27)
 
 
Uploaded by on Oct 29, 2011

(6)10.29脱原発デモ『原発いらない福島の女たち』 


Uploaded by on Oct 29, 2011
http://www.youtube.com/watch?v=lHabDV6VebY 


(7)(毎日新聞)特集ワイド:女たちの脱原発 座り込み集会ルポ(毎日新聞 2011年11月2日 東京夕刊) http://mainichi.jp/select/weathernews/news/20111102dde012040025000c.html(2011年11月25日閲覧)

脱原発を訴えてデモ行進する人たち=東京都中央区で2011年10月29日、須賀川理撮影
脱原発を訴えてデモ行進する人たち=東京都中央区で2011年10月29日、須賀川理撮影

 ◇除染、除染というより、早く子どもの疎開を

「早く子どもたちを避難させて」。東京電力福島第1原発事故から7カ月余り。政府の緩慢な動きに業を煮やした福島県の女性たちが上京し、座り込み による訴えかけを始めた。それを知った全国の女性たちも後に続き、賛同人にはあの大女優の名前も。女たちの脱原発--その胸にあふれる思いを聞いた。【浦松丈二】

 ◇自然に近い健康野菜、一転「危ない」と…

 ◇住めない新築、加害者の賠償案なんて

 ◇被災地からの訴え 息長い支援が課題

 

10月27日午前、東京都千代田区の経済産業省前に福島県の女性約70人が集まった。原発反対を意味する黄色い服装が目立つ。福島県の女性たちが3日間、さらに、それを支援する全国の環境団体などが5日までの7日間、連続10日間の座り込み集会の始まりだ。


「子どもたちを7カ月以上も放射能の海の中に放置したまま。母として女として命を未来につないでいく母性が許さない。私たちはこの思いを3日間に 込めて座り込みたいと思います」。企画した福島県の女性有志による「原発いらない福島の女たち」の世話人、佐藤幸子さん(53)があいさつに立った。


佐藤さんは5児の母。福島県川俣町で被災し、すぐに転校できない中高生2人を残して山形県に避難した。農業を営む夫は、安全な農地を求めて岡山県へ。事故で一家離散の憂き目に遭っている。


「福島の女性が主催し、経産省前で直接行動に出るのは初めて。しがらみの残る田舎から出てきて声を上げることが、女性にとってどれだけ大変か。政府は重く受け止めてほしい」と佐藤さん。


この日、参加者らは、原発行政を管轄する経産省の担当者に要請書を手渡した。▽全原発の即時停止と廃炉▽原発を再稼働しないこと▽子どもたちの即時避難・疎開と完全補償▽地元を補助金漬けにして自立を妨げる電源3法の廃止--の4項目。11日までの文書回答を求めた。


だが、担当者は「原発への依存度を、中長期的に可能な限り引き下げていくというのが政府見解。放射線量の高い場所では除染に努めたい」と繰り返す だけ。福島市の元養護教諭、佐藤早苗さんが「除染している時は周囲の放射線量が高くなるので、先に妊婦や子どもたちを避難させてから作業をしてほしい」と 訴えたが、回答はなかった。


「国は除染、除染というけれど……」。懸命に除染をしても、大雨で山から土砂が流れ出ると線量が元に戻ってしまう。まずは「子どもたちを疎開させてほしい」というのが参加者の総意だ。交渉の末、翌日、官邸に場所を移し首相補佐官に要請書を手渡した。

特集ワイド:女たちの脱原発 座り込み集会ルポ

座り込み2日目。関西電力が経産省原子力安全・保安院に対して大飯原発3号機(福井県おおい町)の安全評価(ストレステスト)を提出し、全国に先駆けて再稼働に向けた手続きが始まった。フクシマを置き去りにして全国の原発で「安全確認」のシナリオがじわりと進行する。


保安院が入る同省別館前で抗議していた宮城県角田市の農家、杉山仁子さん(51)は「露地ものが健康な野菜だとされていたのに、事故後はハウスものが安全ということになってしまった。自然に近ければ近いほど危ないということに、価値観が180度変わった。生き方まで否定されたような気持ちです」と 嘆く。


自然に近い農業を実践してきた。福島第1原発から約60キロ。事故後、屋外で飼っていたニワトリのタマゴから微量の放射線が検出された。屋内飼育に変えて検出されなくなったが、養鶏も、農業自体もやめようかと思い悩んでいる。


「消費者は、政府に頼らず自ら安全かどうかを判断する材料を必要としている。食品添加物のように放射線量を表示して売らねばならない時代になってしまった……」


杉山さんら8世帯はカンパを募り放射線測定器を共同購入。今月下旬、一般市民も利用できる低料金の測定室をオープンさせるという。

特集ワイド:女たちの脱原発 座り込み集会ルポ



座り込み最終日。参加者たちは都心の銀座やJR東京駅周辺をデモ行進した。
福島県大熊町から会津若松市に避難している大賀あや子さん(38)は、東電本店前で涙が止まらなくなった。福島第1原発から約8キロの場所に35 年ローンで自宅を新築したばかりだった。「新居には地元の材木を使い、屋根にソーラーパネルを乗せ、庭に井戸も掘った。ヤギを飼ってチーズを作るのは私の 担当。自然の中で子どもを授かり、育てていきたかった……」

「住めない家」のローンが重くのしかかる。「再出発にお金が必要だけれど、加害者が勝手に作った賠償案なんて受け入れられない」と憤る。

3日間の座り込みには福島県から延べ200人以上、県外から延べ2000人以上が参加した。北海道、大阪、広島、和歌山、富山など国内各地、ニューヨークやロサンゼルスでも福島の女性と連帯する集会が開かれた。

一方、今月23日に発足集会を開く「脱原発をめざす女たちの会」は、評論家の吉武輝子さんや精神科医の香山リカさん、漫画家の倉田真由美さんらが 呼びかけ「子どもたちに安全な地球を残すため、エネルギー政策の転換、脱原発の実現」を目指す。賛同人には女優の吉永小百合さん、竹下景子さんらも名を連 ねる。

「女たちの会」の呼びかけ人の一人、田中優子・法政大学社会学部教授は「女性、母親が一番心配するのは子どものことでしょう。除染にしても、避難にしても、目の前の問題に対応しなければならないから、女性の活動は具体的なのです」と解説する。

「私たちの会は個人の活動を通じて知り合った人たちが連絡を取り合ってできたものです。吉永さんもライフワークとして原爆詩の朗読に取り組んでいます。皆、誰かに言われて参加しているわけではありません」

吉永さんはドラマ「夢千代日記」で胎内被爆した女性を演じたことから原爆詩を朗読するようになった。7月31日には広島市での日本母親大会で「日本のような地震の多い国では原発はなくなってほしい」と発言。その姿勢は一貫している。

田中教授は言う。「水俣の公害問題でも被害者が上京して訴えたことで運動が広がった。東北の被災地から出てきて座り込むのは大変なこと。どう息長くサポートしていくか。それが課題でしょう」


福島の女性たちの座り込み集会が終わり、全国の女性に引き継がれた。再会を誓って抱き合い、記念撮影をする参加者たち。

「うさぎ追いし、かのやーまー……」

「故郷(ふるさと)」を口ずさむ声がどこからか聞こえてきた。
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(転載終わり)
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2012年2月18日投稿
  

Uploaded by on Dec 28, 2011
スナメリチャンネル「このままじゃ年越せない」
http://bit.ly/v10Kvu

怒れる福島の女性たち約40人が貸切バスで東京電力本社前に集結し、抗議・申し入れを行いました。
「子どもたちを避難させて」「東電の社員が現地に来なさい」と訴える彼女たち。しかし、東電の対応は冷ややかでした。
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2012年4月3日投稿

経産省前テントひろばで、3月31日、女性たちが、原発再稼動を許さないためのリレーハンスト・断食を始めた。

(未来を孕むとつきとおかのテントひろば行動) 「リレーハンスト・断食がはじまりました」から抜粋。 http://totukitouka.info/blog/?p=241

<3月31日(土)>
いよいよ再稼働を許さないためのリレーハンスト・断食がはじまりました。
午後1時過ぎに、黒田さんが福島からテントひろばに着きました。
外は風がビュービュー吹き、時おり雨も降る天気でしたので、外で「ハンスト決行」できず、第二テントの中で行いました。
テントに集まった人たちとハンスト・断食や今後の闘いについて話し合ったりしました。話の最中に黒田さんには各地から「断食プラン」が入っていました。
「横浜でいついつ頃ハンストを行う」とか、「いついつ上京し、テントひろばで断食する」といった連絡です。



つづきを読む


中嶋哲演さんのハンストに連帯する 「原発いらない福島の女たち」のリレーハンスト声明(2012年3月31日)
http://totukitouka.info/blog/wp-content/uploads/danjikirelay.pdf

『リレーハンスト・断食』記者会見要旨(2012年4月1日)


(朝日新聞)大飯原発再稼働に反対(2012年04月03日) http://mytown.asahi.com/fukushima/news.php?k_id=07000001204020003 (2012年4月3日閲覧)

2012年04月03日
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●県内中心にリレーハンスト

関西電力大飯原発の再稼働に反対の意思を福島から発信しようと市民グループ「原発いらない福島の女たち」が県内でリレーハンストを始めた。

1日は経済産業省前のテントで、2日はメンバー2人が郡山市中町の中心商店街に座った。3日は福島市、4日は郡山市と、県内を中心に午前 0時から24時間の断食をメンバーや趣旨に賛同した人たちがつないでいく。北海道電力・泊原発が定期検査のために停止する5月5日まで続ける予定だ。

2日はメンバーと親交のあるフリージャーナリストの斎藤貴男さん(53)も激励に訪れた。

(転載終わり)


【関連情報】

哲演「原発が問う未来と宗教」(Bukkyo Times 2011年6月2日) http://jneb.jp/archives/382/nakashimatetsuen2

(読売新聞)<2>反対団体 進む高齢化 若者向け講座など検討(2010年11月22日) http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/fukui/feature/fukui1290259811609_02/news/20101121-OYT8T00606.htm (2012年4月3日閲覧)(全文転載)

「もんじゅは運転を再開。プルサーマルも間もなく始まり、老朽原発の酷使も続く。問題はますます積み上がるばかりなのに……」

鎌倉時代建立の国宝「三重の塔」で知られる小浜市の古刹(こさつ)・明通寺。同寺住職で、「原子力発電に反対する福井県民会議【クリップ】」代表 委員の中島哲演(68)は2年前に脳梗塞(こうそく)を患って以来、「次の世代に運動をどう引き継ぐか」が一層気になり始めた。

活動の柱だった「もんじゅ訴訟」の敗訴から既に5年。原告団長の磯辺甚三は2005年に95歳で、訴訟を支えた元大阪大講師久米三四郎も09年に 83歳でともに他界。中島と同じ県民会議代表委員の吉村清(85)、同事務局長の小木曽美和子(74)も古希を過ぎて久しい。訴訟に代わる「次の一手」が 見えない中で、県民会議は後継者の育成問題に直面している。

中島の反原発運動の原点は高野山大学生だった1963年。和歌山県で原水爆禁止デモに参加した時に広島原爆の男性被爆者から、放射線被曝(ひば く)による心身の変調や被爆者・家族をさいなむ差別の恐ろしさ、子や孫が生まれても喜びより不安が先立つ悲惨な心情を聞いたのが契機となった。

帰郷後も県内の被爆者を訪ね歩き、94年の被爆者援護法制定まで26年間、被爆者支援を目的に毎月6日と9日に寺の周辺3集落(約80戸)で托鉢(たくはつ)を続けた。

70年代に小浜市内で2度持ち上がった関西電力の原発誘致や、04年の小浜市長選で浮上した使用済み核燃料の中間貯蔵施設誘致は市民の根強い反対で頓挫。原発に不可欠な海に面した嶺南の自治体で唯一、原発立地を拒んだ小浜市と市民を中島は誇りに思う。

「原発の負の面を指摘し続けたことが電力事業者に緊張感を与え、安全につながったなら成果と言えるが、評価は県民がするもの」と中島。世代交代への布石として若い世代が原発の問題点などを学ぶ講座を来年度に開くことを検討している。

同じ仏教者の中島に触発された敦賀市の西誓寺住職岡山巧(47)。脱原発運動の次世代を担う一人だが、「推進と反対に分ける『反原発』という言葉は使いたくない」と微妙に立ち位置は異なる。

岡山は、宗派を超えた「原子力行政を問い直す宗教者の会」の事務局担当。中国電力が瀬戸内海で計画する上関原発(山口県上関町)建設に反対する島 民の生活を描いた映画の上映会を10月に敦賀市で開くなど、声高な「推進」「反対」の間に潜む圧倒的多数への訴えと対話に重きを置く。

岡山の「電力を使う都会側にも問題意識を持ってもらいたい」との思いは中島も同じ。「若狭に集中立地した原発の恩恵を主に受けるのは遠く離れた関 西の都市住民。沖縄の米軍基地問題と同じ構図だ」と考える中島は願う。「一地域に押しつけず、国民全体の問題として共有すべきだ」と。(敬称略)

【クリップ】原子力発電に反対する福井県民会議 旧動燃(日本原子力研究開発機構)が敦賀市白木で検討を始めた高速増殖炉「もんじゅ」建設問題を 契機に、県内各地の反原発の団体や個人が1976年7月に結成した組織。85年にもんじゅの原子炉設置許可の無効確認を国に求めて地裁に提訴した「もん じゅ訴訟」は2003年1月の控訴審判決で、国内原発訴訟史上初の住民側勝訴となったが、05年5月の上告審判決で敗訴した。
(2010年11月22日  読売新聞)
(転載終わり)

【関連リンク】

「経産省前テントひろば」
「原発を問う民衆法廷」が開廷

Thursday, November 24, 2011

VII.6. NHK『あさイチ』が食事サンプル中の放射性物質の測定値を訂正して謝罪

2011年11月24日、NHKテレビの番組『あさイチ』が、10月17日放送の「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」で発表した数値に間違いがあったとして、謝罪し、訂正した。

10月17日放送の番組では、北海道、福島県、東京都、大阪府、広島県の計7家族から食事を提供してもらって、首都大学東京の研究室に分析を依頼し、それぞれの食事に含まれる放射性物質の数値を比較した。うち札幌、福島県須賀川、東京江戸川区、大阪府岸和田市の4家族分のサンプルについて、1キログラム当たり5・69~3・39ベク レルのセシウム134が、目黒区の家族のサンプルからセシウム137が検出されたとし、郡山市の家族の食事からは放射性物質ゼロと報告した 。

さらに、水道水1リットル当たり200300ベクレルのカリウム40が測定されていた。

こうした数値に視聴者から疑問の声が上がった。それに対し、NHKは元の測定を行った首都大学東京と外部分析機関に二つにデータの再分析を依頼する一方、番組ホームページから測定値を削除したり、文章を変更したりしていた。 

11月24日に発表されたのは、その再分析の結果である。変更されたのは、次の二点。
  1. 札幌、須賀川、江戸川、岸和田の4家族のセシウム134の測定値を、すべてND(=検出限界以下)と訂正。
  2. 10月17日の番組では、「検出せず」「ゼロ」と報告されたものをすべて「ND」に訂正。
そして、ミネラルウオーターに含まれる量の1000倍にもあたると指摘された、水道水のカリウム40については、12月15日に放送予定の検証番組の中で発表するとしている。


(1)(NHK) あさイチ 『放射能・食卓調査の再検証結果』(2011年11月24日放送)


Uploaded by on Nov 23, 2011
http://www.youtube.com/watch?v=EkWsZWEgnZ0 (2011年11月24日閲覧)

(2)(NHKあさイチHP)10月17日(月) 放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/10/17/01.html (2011年11月24日閲覧)

(番組ページから抜粋)
放送でお伝えした数値に誤りがありました。再検証後の数値は、以下をご覧ください。
また、なぜこうしたミスが起きたのか検証する番組を12月15日(木)に放送します。
皆様のご意見を、当サイトのトップページからメールでお寄せください。

食卓まるごと調査とは?


参加者は?


今回調査にご協力いただいたのは全部で7家族です。

福島からは、郡山・須賀川の2家族。
郡山のご家庭は、地元福島の農家を応援したいと、なるべく地元の野菜を買うようにしています。
しかし、9か月になる赤ちゃんに、本当にこのまま地元の野菜を与え続けて本当に大丈夫なのか、不安が消えません。一方、須賀川の一家は、農家で、家で食べ る野菜のほとんどが自家製のもの。ただし、野菜は出荷しておらず、これまで放射線の検査は一度も受けたことがありません。さらに、水も水道ではなく、敷地 内からわき出るわき水を使っています。 

東京からは、2家族が調査に参加。江戸川区にお住まいの一家は、食品からの被ばくをなるべく減らすため、西日本の食材を食べるようにしています。もう一家族は目黒から。こちらは、産地は気にせず買い物しています。

そのほか、全国的な広がりを知るため、札幌(北海道)、岸和田(大阪)、廿日市(広島)のご家族にもご協力いただきました。それぞれ、地元の食品を食べることが多い方々です。地域による差は、出るのでしょうか?

分析のしかたは?


それぞれの家族に一食分余分に食事を作ってもらい、一日分をまとめてミキサーにかけて完全にかき混ぜ、分析用のサンプルを作ってもらいます。それを一週間続けて東京の研究室に送ってもらいました。

分析をしたのは、首都大学東京・福士政広教授研究室です。「ゲルマニウム半導体検出器」を用い、各サンプル7200秒かけて分析しました。さらに各家庭1サンプルは、30000秒の追加測定を行いました。

調査の結果は?


当初、放送で発表した数値に誤りがあったことがわかりました。原因は、分析装置の調整の不備です。なお、検出されたデータそのものに不備はなかった ということです。装置の再調整は、別の専門機関の協力も仰ぎ、二重のチェックを行いました。この度は、誤った数値を公表し、申し訳ありませんでした。

前回放送した誤った数値         再検証後の数値
<セシウム134>
札幌     5.69Bq/kg  →  ND (検出限界:8.2Bq/kg)
須賀川  3.66Bq/kg  →  ND (検出限界:5.7Bq/kg)
江戸川  4.05Bq/kg  →  ND (検出限界:5.2Bq/kg)
岸和田  3.39Bq/kg  →  ND (検出限界:4.5Bq/kg)

<セシウム137>
目黒  8.97Bq/kg  →  8.5Bq/kg  ※誤差1.9Bq/kg
                                               (検出限界:5.2Bq/kg)

カリウム40については、12月15日(木)の放送内で結果をお伝えできるよう、再検証作業中です。

→詳しい分析結果を見る(PDF)

●詳しい献立をみる
→札幌(北海道)(PDF)
→郡山(福島)(PDF)
→須賀川(福島)(PDF)
→江戸川(東京)(PDF)
→目黒(東京)(PDF)
→岸和田(大阪)(PDF)
→廿日市(広島)(PDF)


(3)(NHK)あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組全体の文字起こし http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1000.html(2011年11月24日閲覧) 

上のリンクは、 みんな楽しくHappy♡がいい♪様のブログページ、「あさイチ10/17「食卓丸ごと放射能チェック」番組丸ごと書き出しました。」から転載させていただきました。

 

02:51 10/29 2011

2011年10月17日報道されたNHK「あさイチ」の「放射能大丈夫?食卓まるごと大調査!!」元のデータの信頼性に疑いが 


NHK『あさイチ』が10月17日、食卓の内部被ばく調査を放送。その結果は、福島の食材を食べる郡山市の一家でも被ばくゼロ、東京でも産地を気にして いるか否かにかかわらず被ばく量に差は無かったとされる。ところが測定データを精査すると検出限界が示されておらず、天然放射性物質「カリウム40」のあ りえない値(1㍑あたり200~300ベクレル=水道水にミネラルウォーターの1千倍ものカリウムが入っていることになる)とセシウムによる被ばく量とを 比べて安全の根拠とするなど、不審な点が多い。測定した研究者に取材すると、機械の故障等で正確なデータではなく再分析中とのこと。いい加減なデータで安 全をPRしたNHKは質問状に対し返事をせず、NHKのサイト上からデータをこっそり消した。(消された測定データはPDFダウンロード可)

【Digest】
◇NHK『あさイチ』福島郡山市一家の食事から放射能ゼロ
◇疑問1:検出限界ゼロとは
◇疑問2:水道水にミネラルウォーターの1千倍のカリウムは不自然
◇「食材産地を気にすることは風評被害」と言わせる思惑
◇福士政広教授「測定器の調子が悪かった、現在再分析中」
◇NHKホームページからデータ削除するも返事はなし


◇NHK『あさイチ』福島郡山市一家の食事から放射能ゼロ
 毎日の食事からの内部被ばくはいったいどれくらいになるのか?今、国民の関心がいちばん高いテーマのひとつだが、10月17日にNHK総合テレビの朝の情報番組『あさイチ』で「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」という特集が放送された。
データが少ない食品の放射能汚染のへの不安にこたえるため、全国各地の家族に協力をしてもらいそれぞれの家族が1週間食べた食事をまるごと検査して、どれくらいの放射性物質が含まれているかを調査したものだ。
特集の概要はNHKのホームぺージに紹介されている。内部被ばくが高いと推定される福島県からは2家族が参加。郡山市の家族は、地元福島の農家を応援しようと、なるべく地元の野菜を買っているという。
もう一家族は須賀川市の農家で、家で食べる野菜のほとんどが自家製。さらに水も家の敷地内のわき水を使っているという家族だ。どちらも福島産食材多食派代表だ。
一方東京都からも2家族が参加。江戸川区の家族は、食品からの被ばくをなるべく減らすために西日本の食材を選んで食べるようにしている。「気にする派」の代表だ。もうひとつ目黒区の家族は産地を気にしていない「気にしない派」代表といえる。
それ以外に北海道の札幌、大阪府の岸和田、広島県の廿日市から3家族が参加した。いずれも地元野菜を中心に食べている。
それぞれの家族に毎回の食事を一膳分余計に作ってもらい、1日の終わりに3回分の食事をミキサーにかけてすりつぶし、分析用のサンプルを作る。それを1週間続けて東京の研究室に送ってもらうという仕組みだ。
分析を行ったのは首都大学東京の福士政広教授の研究室。測定器としては一番精密に測定できる「ゲルマニウム半導体検出器」を使って、それぞれのサンプルを2時間かけて分析。
番組の中で福士教授は「通常行なわれている食品検査は20分程度なので、より精度の高い測定ができます」と説明。さらに確認のため各家庭毎に1回分のサンプルを選んで8時間(30000秒)の再測定をするほどの念の入れようだ。

つづきを読む

(2011年11月24日閲覧)


(5) 『あさイチ』のために測定を行った首都大学東京・福士政広教授のインタビュー http://blogs.yahoo.co.jp/purelys9/6905642.html(2011年11月24日閲覧)

放射能と政治とお金のお勉強さまのブログから転載させていただきました。


 (転載はじめ)

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02:51 10/29 2011
疑問2 水道水にミネラルウォーターの1000倍のカリウム?
 さらに、自然界に存在する「カリウム40」という放射性物質も測定されている。

 カリウム40は、ヒトにとっても必須ミネラルであるカリウムの中に0.017%含まれている放射性物質で、食品についてもカリウムを含むものについては、そのカリウム濃度に応じて、カリウム40が含まれている。体内でも常に約4000ベクレルあり、年間0.17ミリシーベルト被ばくしているが、それは自然界にもともとあるものだけに、安全とはいえないが、避けることができない。

 以前、mynewsjapan記事でもカリウム40とセシウムを同時に計ってしまう測定器の場合、過剰評価に繋がってしまうという指摘がされていた。今回の測定器は、完全に分けて測定できるわけだが、なぜか常識で考えられる範囲を超えて、膨大な濃度のカリウム40が測定されている。

 例えば水道水について測定されているが、水道水1リットル当たり200300ベクレルのカリウム40が測定されている。それが本当だとすると、水道水1リットルに10gのカリウムが含まれる事になる。

 市販のカリウムが多いとされるミネラルウォーターでも、1リットル中のカリウム含有量は10mg60mg程度だ。そうすると、今回、全国各地の水道水には、ミネラルウォーターの1661000倍のカリウムが含まれていたことになる。そんな水、とても飲めないだろう。

 全体として、とてもいい加減な測定を行っているように見えてしまうわけだ。そんなデータで、福島の食品も安全、食材の産地を気にしても、気にしなくても、被ばく量に違いはないと主張されても、信じられない。

「食材産地を気にすることは風評被害」と言わせる思惑
 現在問題になっているのは、自然界の被ばくに加えた福島原発由来の追加的な被ばくをどれだけ抑えるか、だ。それに何の関係もないカリウム40を、なぜわざわざ計ったのだろうか?

食材産地こだわり派代表の東京江戸川区の佐藤さんだけ、セシウムとカリウム40の被ばく線量を比較して指摘している。
 
 テレビの中では、食材産地を気にする派代表の東京都江戸川区の佐藤さんに対して、カリウム40による被ばく量を計算して、セシウムによる被ばく量と比較している。

 「(セシウムの被ばく線量がとてもわずかだとしても)それでも少しでも出たらいやだな、という方も多いと思いますので、参考のために自然界にあるカリウム40も今回、測定しまして、それによる被ばく量を計算しまして、江戸川の鈴木さんの場合、年間610マイクロシーベルトと。これはもともとこれだけ被ばくしていたのに加えて、今回2.5マイクロシーベルト被ばくするようになった、ともいえます」と解説している。

そして佐藤さんに風評被害の反省を言わせている。
 
 
 
 その前後で、これまで東北や関東の食材を避ける努力をしてきた江戸川の鈴木さんに「(測定値が)思ったよりみんな低かったら、今まで私がやってきたことが風評被害に加担をしているのではないかと反省したい」と言わせている。

福士政広教授「測定器の調子が悪かった、現在再分析中」
 測定値の信頼性は、本当に確保されていたのか。実際に測定を行った首都大学東京健康福祉学科放射線学科の福士政広教授に話をうかがった。

--基 本的なところなんですが、測定データをみると、検出されなかった場合、「測定値ゼロ、誤差ゼロ、検出限界ゼロ」と表記されていますよね。公的機関の分析な どでは「検出限界以下」と表現されているようですが、今回のデータでは、検出限界もゼロというのは本当なんでしょうか?

 「測定器自体が非常に不安定な時に測定していたということもあって、そのすぐ23日後に重要な部分が壊れてですね、修理に出して1週間前くらいに返ってきたという状況です。そういう状況だったので検出限界は手計算でやっていたんです。グラフに示されている検出限界の単位ですが、キログラム当たりのベクレルではないんですね。そう表記すればよかったのでしょうが、誤解を招くようですね」

--それで、検出限界をキログラム当たりのベクレルにすると、どれくらいに相当するんでしょうか。

 「5ベクレル/kgくらいになると思います」

--ということは、4ベクレル/kgということでは不検出、ということになるんですね。

 「そうですね、そういう形になりますね。」

--それと、カリウム40の値があまりにも不自然だと思ったんですが。私がおかしいと思ったのが、水と食事が同じくらいという点。これくらいのカリウム40がでているとしたら、水が1リットル当たり10g以上カリウムが入っていることになります。そんな水は飲めないだろう、と。

 「なるほど、そうですね。カリウム40については、校正が非常に甘いということがあったので、そちらは高めに出ることは予想されていました。この辺りは数値が10カウント位上がるとそうなってしまうんですよね。カリウム40に関しては信頼性がないので出したくなかったんですけどね。カリウムは、当初は測るつもりはなかったんですけど、途中から測ってくれとNHKから言われて、途中から入れたのもので、いろんないきさつがあるんですよ」

--NHKから連絡がありましたか?

 「ちょうどいま数値に関しては、ばらつきが大きいということで再調査しましょう、ということになっています」

--カリウムについてNHKの方から要請されたという話ですが、番組の中で、東京の江戸川区の、非常に食材の産地に気を使われている家族を例に、セシウムによる被ばく線量に比べて、天然のカリウム40による被ばく量が圧倒的に多いんですよ、と説明しているんですよ。

 「そうなんですか、私、全然見ていないものだから。NHKの使い方はちょっとおかしいな、カリウムを線量計算して比較すること自体、ナンセンスですよ。体に取り込まれている量は決まっているので

--カリウムデータのそういう使い方がおかしいのと、さらにそのデータも間違っているのでは、二重に間違っているわけですよね。また、セシウムも福島事故由来だとするとセシウム134137が大体11の割合で出るはずだと聞いたのですが、今回は、どちらか片方しか検出されていませんよね。

 「実は今回の測定では、セシウム134については、実は違うものを検出していた可能性があります。ビスマス214という別の核種のピークを検出して、それをセシウム134だと誤認した可能性があると。再分析している最中なんですけど、それはほぼ確実です」

--セシウム137については。

 「全部測った中では、一か所だけ137だけが出ているものだけは、確実に出ている、といえるでしょう。でも134が検出されていないので、それは福島由来とはいえないですね」

--でもNHKでは全部、福島第一原発由来のように話していましたよね。

 「私は福島由来ではないと思いました。たぶん福島由来だったら両方出てくるんだと思うんですよね」

--結局、今回放送されたデータは、いずれも訂正が必要ということなんですね。

  「現在、校正をし直して、また別の機関とクロスチェックをしよう、ということでやっています。今回の数値データは少し高めに出ているのと、別のものを検出 している可能性が高いのと、カリウムはかなり高めに出ているので、真の検出結果は、より安全側というか、ほとんど検出されないということになると思いま す。報道されたデータよりも、より安心できる測定結果になるでしょう、ということなんですよ」

 福士教授は、測定データの誤りのせいで実際の値より大きな値が出ていたという点を強調して、実際は、もっと少ないのでより安全だ、と強調される。しかし、その逆の可能性もあるのではないかと心配になる。

いい加減なデータを元に安全性をアピールしたNHKの責任は

1028日にNHKに出した質問状
 NHKに対しては、1020日に質問状を出している。NHKハートプラザの石川さんという人からは、担当者から1週間以内に返事をするということをお伝えします、という連絡が入ったが、今のところ返事は来ていない。返事が来ない代わりに、NHKのホームページから、今回の測定結果のデータが削除されてしまった。

 今回のような陰膳方式という、実際の食事を測定して暴露量を推定するというやり方は、放射性物質だけでなく、ダイオキシンなどの環境汚染化学物質についても、これまで行われてきたやり方だ。それ自体は適切に行えば全体の被ばく線量の推定に使える調査法である。

 しかし、気をつけて行わないと、実際の被ばく量よりも低く見積もってしまいがちになる。そうした点も踏まえ、この件に関しては、もう少し取材を続けていく。

(転載終わり) 

(5)(読売新聞)NHK、食事のセシウム量測定ミス…番組で謝罪 (2011年11月24日)   http://www.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20111124-OYT1T00190.htm?from=tw (2011年11月24日閲覧)(全文転載)

NHKは24日、朝の情報番組「あさイチ」で、10月17日放送の「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」について、食事に含まれる放射性物質量の数値を誤って放送したと発表し、同番組内で謝罪した。

番組ホームページなどによると、問題の放送は、福島県や東京都などに住む全国7家族の食事サンプルを検出器にかけて分析し、放射性セシウムの数値などを測定する企画。

当初の放送で、食事サンプルから検出したとされたセシウム134の量は、再検証の結果、検出限界値以下の数値であり、信頼出来るデータではなかったという。原因は分析装置の調整不備としている。

NHKは、12月15日に、なぜこうしたミスが起きたのかを検証する番組を放送する予定。
(2011年11月24日08時58分  読売新聞)

(転載終わり) 

(6)(日経新聞)NHK「あさイチ」、セシウム測定ミスで謝罪 (2011/11/24 11:43)  http://www.nikkei.com/news/category/article/g=96958A9C93819499E0E6E2E2948DE0E6E3E3E0E2E3E3E2E2E2E2E2E2(2011年11月24日閲覧)

(全文転載)
NHKは24日、朝の情報番組「あさイチ」で、食事に含まれる放射性物質の量について誤った数値を放送したと番組内で謝罪した。

10月17日の特集「放射線大丈夫?日本列島・食卓まるごと調査」で、北海道、福島県、東京都、大阪府、広島県の計7家族から食事を提供してもらい、大学の研究室に分析を依頼し、それぞれの食事に含まれる放射性物質の数値を比較。うち4家族分のサンプルについて、1キログラム当たり5・69~3・39ベク レルのセシウム134が検出されたとしていた。

だが、視聴者の指摘などを受けて再検証した結果、分析装置の調整の不備で、自然界に存在 する別の放射性物質の数値をセシウム134と取り違えたことが分かった。実際にはセシウム134については4家族とも「検出限界以下」だった。キャスター を務める有働由美子アナウンサーは11月24日の番組内で「誤った数値を放送してしまうという事態になってしまい、大変申し訳ありませんでした」と謝罪し た。

また「検出せず」としたり、「0」と表記したりしていたサンプルについても、「検出限界以下」と表記すべきだったと訂正した。

12月15日の同番組で、なぜこうしたミスが起きたのかを検証した内容を放送するという。[共同]

(転載終わり)
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2011年12月24日投稿

NHKあさイチHPから 「日本列島・食卓まるごと調査・続報」(2011年12月15日放送)http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/12/15/01.html (2011年12月24日閲覧)(当該部分を転載)

(転載はじめ)

出演者

<日本列島・食卓まるごと調査・続報>
専門家ゲスト:安斎育郎さん(立命館大学名誉教授・放射線防護学)、岡野眞治さん(元理化学研究所)
ゲスト:室井佑月さん(作家)、内藤剛志さん(俳優)
リポーター:小林孝司アナウンサー

あさイチでは、原発事故以来、放射性物質に対する質問を多数いただいており、中でも最近では「そもそも私たちは毎日の食事でトータルとしてどれくらいの放射性物質を摂取してしまっているのか」という疑問を多数いただいておりました。そこで、全国各地、計7家族の一般家庭、一週間分の食事という限られた範囲ではあるものの、各家族の日々の食事の中に含まれる放射性物質の量を分析する調査を行い、その結果を踏まえて10月17日(月)に「日本列島・食卓まるごと調査」と題して番組を放送しました。

しかし、この放送でお伝えした調査結果について、「数値が不自然ではないか?」という指摘を複数いただきました。また、今回分析を担当した首都大学東京の福士政広教授からも、再度検査させて欲しいという申し出がありました。
そこで、前回の調査に関する再検査を実施し、新たにわかったデータについて、まず11月24日(木)に前回のデータを修正する内容の速報を伝えしました。さらに今回12月15日(木)は、最初にお伝えしたデータがどう間違っていたのか、また修正後のデータをどうとらえたらよいのか、さらには食卓まるごと調査のような手法の調査が日本各地で広がりを見せている現状などなどについてお伝えしました。

再分析したデータについて

前回の調査では食品をゲルマニウム半導体検出器という装置にかけ放射性物質を検出しました。この装置で検出されたスペクトルと呼ばれるデータについては問題がないということなのですが、このスペクトルをさらに分析し、実際のセシウムの量を割り出す装置に整備の不備があったということです。そのため、この装置の調整をやり直し、再度分析しました。なお、装置の再調整は、別の専門機関の協力も仰ぎ、二重のチェックを行いました。
新たな結果は以下の通りです。
→セシウム134については、すべての地点で1週間通して、「検出せず(ND)」
→セシウム137については、目黒で一日だけ「8.5ベクレル/キログラム」を検出
他はすべて「検出せず(ND)」

詳しい結果は、あさイチホームページで公開しています。
http://www.nhk.or.jp/asaichi/2011/10/17/01.html

修正後の数値の体への影響について

前回10月17日(月)の放送では、検出したセシウム134およびセシウム137の数値について、すべて微量であり、仮にこの数値の食事を1年間取り続けたとしても、現在国が示す食品からの年間被爆許容量の5ミリシーベルトを大きく下回るとお伝えしました。
今回の結果で計算しても、例えば、セシウム137を一日だけ検出した目黒の食卓で、仮に毎日このセシウム137を8.5ベクレル/キログラム毎日とり続けたとして、またセシウム134も検出限界値が一番高かった日の 6.4ベクレル/キログラム毎日とり続けたとして、セシウムによる年間被爆量を計算するとトータルは0.08ミリシーベルトとなり、前回の放送の結果とほぼ同様、国が示す年間の被爆限度量(来年4月から1ミリシーベルト予定)を大きく下回るものでした。ほかの家庭も同様です。

「検出せず」とは

「検出せず」とはそのとき測ることができる一番小さな数値よりもさらに小さい値だったという意味です。「検出せず」には他にも「ND(Not Detected)」や「検出限界以下」「<」などなど、いろいろな表記方法があり、表現が統一されていないのが現状です。
一般に放射性物質の測定を行う場合、検出限界値という、そのとき測ることができる一番小さな数値が設定されます(この検出限界値は、測定する試料の量や含まれる物質、検出器の性能などによって、測定ごとに変化します)。測定の結果、この検出限界値未満の場合、検出限界値以上の大きな値である可能性がないのはもちろん、放射性物質があるかないかもわからないと考えられ、「検出せず」や「ND」と表記するルールになっています。

今回の検出限界値について

前回の検出限界値は装置の不具合による読み違ったデータを元に算出した数値でした。今回再分析を行い検出限界値も新たに算出しなおしました。この結果は、放射線分析の第一人者である岡野眞治博士によると、使用した装置や測定した試料の量などから考えて、今回算出したくらいの数値が妥当だということです。

カリウム40のデータについて

今回、カリウム40の数値も調べようとしました。しかし、首都大学東京の検出器が置いてある部屋のコンクリートにカリウムが多く含まれていると考えられ、これがカリウム40の測定に影響を及ぼし、測定が難航しています。現在、測定の第一人者である岡野眞治博士にも協力を仰ぎ調査を続けていますが、今回カリウム40について、測定値が出せるかどうかは未定の状況です。

横須賀の給食の調査について

横須賀市では、10月13日以降、市内の小学校で出される給食のまるごと検査を実施し、一週間毎にまとめて測定しています。これまで8回行った結果、ほとんどが「検出せず」。11/21~25の間に出された給食から、セシウム137が0.48ベクレル/キログラム検出されています。これは、検出限界値ぎりぎりの数値です。

測定結果は、随時ホームページで公開されています。
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/8330/kyuushoku/documents/teikyo.pdf

京都大学の調査について

京都大学大学院医学研究科 環境衛生学分野

教授 小泉昭夫
…食品の中に含まれる農薬やダイオキシンなどの汚染物質の調査、研究専門。全国各地の過去30年分の食事や母乳などを保存、継続調査を行うなどこの分野の第一線で活躍。放射線の専門家ではないが、今回の原発事故を受けて、福島の食事の調査に乗り出す。

今回の福島の食事調査(陰膳調査)の概要

・2011年7月2日からの8日間。福島県の福島市、相馬市、いわき市、二本松市の4か所で調査
・研究員男性5人(県外の人間)が「自分が福島県で食事をすると想定して」近所のスーパーや直売所で、おやつ、水も含め1日に口にする全ての食品、飲料、合計55日分を購入。(食事は調理済みのお弁当や総菜や菓子パンなど)
・ゲルマニウム半導体検出器を使用
20000秒間の測定。検出限界は0.2ベクレル/キログラム
・検査物は凍結乾燥。(含有する放射線が微量であるため、より正確により微量まで測定できるよう、水分など無駄な物質を取り除き放射線物質を濃縮)
・結果:セシウム134は36検体(65.5パーセント)に検出
最大で7.2ベクレル/日
セシウム137は35検体(63.6パーセント)に検出
最大で7.0ベクレル/日
年間の体への影響はセシウム134と137合わせ、最大で0.083ミリシーベルト/年

放射線の可視化写真について

・放射線を感光板の一種で撮影するオートラジオグラフィを用いました。

以下のホームページで調査の内容を詳しく知ることができます。
http://hes.med.kyoto-u.ac.jp/fukushima/EHPM2011.html

(転載終わり)

* * *

あさイチ「食卓丸ごと調査」続報12/15(番組内容一部書き出し)
みんな楽しくHappy♡がいい♪ 様のブログから転載させていただきました。

(転載はじめ)

あさイチ「食卓丸ごと調査」続報12/15(番組内容一部書き出し)


あさイチ 12月15日放送 
番組の内容を一部書き出します


ーーーーーー


前回の測定の結果について、
いったいなぜそのような間違いが起きたのか
測定に使ったのはこの装置です

111215_1032~01

右側の機械で放射性物質を検出
そして分類するのが左側
まんなかで放射性物質の種類と量を割り出します

検出された信号はスペクトルと呼ばれるグラフに変換されます
このグラフからどの放射性物質がどの位あるのかを読み解きます

前回の分析でセシウム134と読みとった部分。
しかし、機械に不具合があり、スペクトル全体がわずかにずれて表示されていました

111215_1027~01

これを正しい位置にずらします
前回セシウム134として測っていたところはビスマス214という自然界にある放射性物質でした。

ビスマス214は福島原発の事故以前からもともとある放射性物質です。

不具合を起こした機械を修理に出し、その後正常に動作しているかどうか別の検査機関でもチェックしました。
そのうえで改めてスペクトルの正しい位置で放射性物質を測定していきました


福士教授によりますと
「放射性物質の値が飛び抜けて高く出てきた値だと間違いに気付くという事が出来るんですが、
出てきた値が小さかったのでなかなか気づくことが出来なかった」
ということです

Q:このような間違いは多いのか?

小林アナ:一般的に放射性物質の値が小さいと特定が難しくなるという事が言えます。

Q:読む場所を間違える(スペクトルがずれる)事はよく起きる事なのか?

安斎:条件を安定的にしないと、起こり得ることですね。
   測定はちゃんとされているのにデータの解析の段階で間違えるという事はあり得る。

スペクトルの位置をなおして解析しなおした最新のデータ
http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1149.html
↑ここに一覧にして出してあります。

Q:再分析の結果の数値をどうとらえていますか?

岡野:今回首都大学で機械を見せていただいて、測定の仕方を拝見したんですけど、
    いずれもこの結果については非常に妥当であると、いうふうにおもわれます。

111215_1023~01
岡野眞治さん(元理化学研究所)
Q:検出限界地がさまざまなのはなぜ?

岡野:検出限界値はですね、試料の量とか検出器の感度とか、測定する時間とか、
   そういう事によって変わるものでございます。

Q:今回それが検出限界3~8という幅ででていることのついては?

岡野:試料の量が、それぞれ、なんていうのか違いますから、そのために変わります。
   それから、試料の比重とかですね、中に入っている水分とか、そういうものが違うと変わるわけです。

Q:測定器の能力からして検出限界3~8は妥当なところと見てもいいのか?

岡野:そうですね、拝見した機械に於いては妥当だと思います。



検出限界地の一番高い数値
セシウム134が8.2
セシウム137が7,1
これで一年間食べ続けたと、計算してみます。

このお宅では平均で一日1.6Kg食事されたいますので

セシウム134
8.2Bq/Kg×1.6Kg/日×365日=4789Bq/年 ⇒0.09ミリシーベルト/年(人体への影響の数値)

セシウム137
7.1Bq/Kg×1.6Kg/日×365日=4146Bq/年 ⇒0.05ミリシーベルト/年(人体への影響の数値)

合計年間0.14ミリシーベルトの被ばくになります。
食品の被ばく量の限度(来年4月から)では年間1ミリシーベルトなので下回っています。

Q:安斎先生この数字はいかがですか?

安斎:放射線防護学の立場から言えば被ばくは少ないにこしたことないというのが大原則なんですよね。
   毎日毎日何十年も摂取し続けることで被曝が大きくなるんではないかという心配ですが、
   毎日毎日摂取し続けているものは自然界にある放射性物質で、
   我々は食事と一緒に毎日毎日取り続けているんですね。
   例えばカリウム40という1種類の放射性物質だけで、年間0.2ミリシーベルト位
   否応なく、我々も気がつかないうちに被ばくしているので、
   そういう数値と比べても、まぁ、下回っているからね。
   そんなに心配するようなレベルでないことは放射線防護学的には言える事です

Q:今回の検出限界値は放射線防護学の立場から見るとどうですか?

安斎:この検出限界値は十分低くて、
   例えば僕が持っている機械に比べると、十分低くて感度がいい機械と言っていいと思います
   測る食品によって測定したいものの邪魔になるような自然界の放射性物質を含んでいたりする量が違うので、
   どうしても検出限界値にはばらつきがあります。
   10Bq/Kg以下のものが測れる機械

Q:そうすると、人体への影響は、この検出限界値から見ると?

安斎:十分です。ただ、食事をしていてそれによる自然界の被ばくをさして気に留めていない人ならば
   それ以下のレベルだから、改めてそんなに気にすることはない。

Q:検出せずじゃなくて、たとえば目黒に8.5という数字が出ているが、これはどうですか?

安斎:それで食べ続けたとして計算しても、さっき言ったように。

具体的な数値を見てみましょう。
目黒の場合は実際に検出されたセシウム137が8.5という数値と、
セシウム134は検出されていないのでこれも札幌と同じように最も大きい検出限界値6.4を使って計算すると、

セシウム137   8.2Bq/Kg⇒0.04ミリシーベルト/年(人体への影響の数値)

セシウム134   6.4Bq/Kg⇒0.04ミリシーベルト/年(人体への影響の数値)

合計 0.08ミリシーベルト/年

という結果になります。やはり1ミリと比べても小さな結果になります。

Q:これも安斎さんおなじように?

安斎:同じように思いますね。十分低い、
   あっ、放射線防護学をやっている安斎育郎の立場から見ても十分低いレベルだと思いますね。

Q:福島第一原発から出てきているスペクトルを見ると、
  セシウム134と137というのはほぼ同量出てきているというのが一般的なパターンですが
  今回は片方しか出ていないというのがありますが、岡野さんはどのようにご覧になりますか?

岡野:今回の数字を見るとセシウム137が見つかって、134がないと。
   いう事は、先ほど申し上げました福島の影響じゃなくて
   何らかの形で過去の核実験とか、チェルノブイリの影響とか、
   そういうものが何らかの形でもって食品の中に入ってきて、そういう数字が出てきたんじゃないかと思われます。

Q:まだチェルノブイリの影響が残っているというふうに受け止めなければいけないと?

岡野:そうですね、ま、ヨーロッパの基準というのはかなり緩いですから、
   そういうものが入るという可能性は十分考えないといけないと思います



視聴者からのFAXについて・・・
あくまで全国7箇所家族だけに限られたもので、
あさイチはこの結果をもって食品に汚染がない、安全宣言したつもりではありません。


以下番組は、横須賀市の小学校の給食の調査などを紹介
京都大学の検査のVTR(食品を乾燥させて濃縮させて検査)

京都大学 小泉昭夫教授

「だから、今は安心なんですけれども、今後ですね、高くなる可能性がある。
今がピークじゃなくて今後も追っていかないと、どこの農耕地が高くなるか予測できないので、
今後も継続したモニタリングが必要になると思います。」


Q:岡野先生、いまのVTRをみていかがですか?

岡野:今拝見したところ、いろんな測定器でいろんなサンプルを測っている訳です
   より厳しくしようとするんでしたら、もっと感度のいい機械を使って測ると検出限界が下がってくる。
   一方、試料の量は先程のように濃縮してやると感度が上がるわけですから
   問題はどういう測定器を使うかという事が大事で、
   特に食べ物なんかについては大事なことは、食べ物の中には天然のカリウムがありますから、
   カリウムをちゃんと分けて放射性物質、たとえばセシウムを分けて測んなきゃいけない
   それにはスペクトルメータというような道具を使って測るというような事が適切な方法です。
   中身の分かる測定器でしかも感度のいい測定器を使えばより細かいことが分かるということになります。



10月の放送での
放射性物質カリウム40について(カリウム40の数値が異常に高かった)も質問を頂いているんですけれども、

小林アナ:カリウム40についても今分析し直しています。
実はですね、検出機を置いている土台になっているコンクリートにですね、カリウム40が多く含まれていて
その影響を強く受けているんです。
その影響が強いのでカリウム40の値が最終的に出ない可能性も実はあるんです。
ですから今、首都大学東京の福士教授はですね、
先程出ていただいている岡野さんの協力も得ながらカリウム40の値を出すという作業を進めているというところです。
コンクリートから出ているカリウム40の値を、測る時に受けてしまうという事です
どうやってその影響を取り除いて計算できるかというところの作業を今進めているところです

(転載終わり)

 

Wednesday, November 23, 2011

VII.5. 学校給食の中の放射性物質:自治体が独自に検査

国の暫定基準値に対する不信や学校給食食材の中の放射性物質に不安を持つ保護者の声に応え、学校給食食材中の放射性物質を独自に検査する自治体が増えている。チェルノブイリで診察に当たった医師の菅谷昭氏が市長を勤める松本市の取組みについては暫定基準値以下なら安全か?のページで紹介したが、このページでは、その後独自の測定を始めた自治体のいくつかを紹介する。

また、食材(だけ)ではなく、完成した給食をミキサーにかけて丸ごと測る方式を採用し始める自治体も出てきた。(千葉市、藤沢市) さらには、福島から一番遠い県である沖縄でも、給食の安全性への関心は強い。 


 A. 自治体ホームページに測定値を掲載

(国立市HP)学校給食食材の放射性物質測定結果(更新日 平成23年11月11日) http://www.city.kunitachi.tokyo.jp/kyoiku/kyushoku/004827.html (2011年11月23日閲覧)
 (ページの一部を転載)

国立市による検査

  現在、市場に流通している食材は、産地において出荷前に検査され食品衛生法に基づく安全が確認されているところですが、市としても学校給食食材について放射性物質の測定を行いました。検査食材は、使用頻度が高い食材や各産地の自治体における検査結果を考慮した3品です。

検査結果については、以下の添付ファイルをご覧ください。



(松戸市HP) 学校給食用食材の放射性物質簡易検査結果について(日付なし) http://www.city.matsudo.chiba.jp/index/kurashi/bousai_bouhan/bousai_jyouhou/0311shinsai/suidou_taiki/kyushoku_shokuzai.html (2011年11月23日閲覧)

学校給食用食材の放射性物質簡易検査結果をお知らせします

  • 松戸市教育委員会では、学校給食で使用が予定される食材について、市が導入した簡易測定器による放射性物質のサンプリング検査を実施いたしました。
  • 今後も継続的に検査を実施し、公表していく予定です。検査する食材については旬のものや使用頻度の高いものを選定し、食材発注の参考とします。
つづきを読む



(相模原市HP)給食用食材の放射能濃度の測定について(11月21日更新) http://www.city.sagamihara.kanagawa.jp/20128/20818/021359.html (2011年11月23日閲覧)
  
相模原市では、小中学校と保育園の給食で使用する食材の一部について、週2回、放射能濃度を測定しています。
測定結果等は次のとおりです。



(小山市HP)小山市立小・中学校の給食食材の放射能物質測定検査について  (更新日:2011年11月23日) http://www.city.oyama.tochigi.jp/kyoikuiinkai/gakkoukyouiku/kyuusyokukyokuzai.html (2011年11月23日閲覧)


B. メディア報道など


(1)(中日新聞)大垣市、11月から正式運用 給食食材の放射性物質測定 (2011年10月27日) http://www.chunichi.co.jp/article/gifu/20111027/CK2011102702000062.html(2011年11月23日)(全文転載)

大垣市は26日、市南部学校給食センターに導入した食材に含まれる放射性物質を測定する機器「食品放射線分析システム」を試験稼働した。11月から正式に運用する予定。
機器が検出・測定できる放射性物質は、ヨウ素131▽セシウム134▽セシウム137の計3種。センターでは給食実施日に、摂取量の多い野菜など3点ほどを測定する。放射性物質が確認された場合、食材の使用を中止。県西濃保健所に報告し、精密検査を依頼する。
この日は、県産の牛乳と群馬県産のキャベツ、静岡県産の豚肉を検査。センターの職員が食材をミキサーにかけて15分間測定した結果、いずれも異常はなかった。
測定を見守った小川敏市長は「学校給食の安全性について子どもだけでなく、保護者にも納得してもらえると思う」と話した。市内の他の給食センターや園内で調理している保育園の食材も、定期的に持ち込んで安全確認する。 (志村拓)

(2)(品川区の子どもたちを守る会からの放射能情報便)品川区が給食材料の放射性物質検査へ小中学校と保育園 (2011年11月16日) (2011年11月23日閲覧)

(3)(asahi.com)学校給食、まるごと検査 放射性物質で千葉市が方針
 (2011年11月22日10時52分) http://www.asahi.com/edu/news/TKY201111220161.html (2011年11月23日閲覧)

(全文転載) (太字は投稿者)


学校給食の安全性を高めるため千葉市は独自の放射性物質検査を始める。福島第一原発の事故を受け、これまで調理前の食材を検査してきたが、保護者の不安が収まらない。「納得してもらえる検査を」との熊谷俊人市長の発案で、完成した給食を丸ごとミキサーにかけ検査する新方式に踏み出す。県内では初の試みで 年内にスタートさせる方向で準備を進めている。 

新方式では、1週間分の給食を保存し、まとめてミキサーにかけて放射線を測定することを検討している。微量でも検出できる機器を持つ外部機関に測定は委託する方針で、実際に1人前を食べると、どのぐらいの放射線量になるかを把握できるという。 

中学校は三つの給食センターで調理しているので検査しやすいが、小学校は117校すべてに給食室がある。それぞれ独自に献立を作り、食材を調達し、調理している。そのため小学校の検査はローテーション方式にする計画だ。 

同様の検査は神奈川県横須賀市などで先行例があるが、横須賀の給食は全市で統一の献立だという。指定市では全国でも千葉が初のケースになるという。 

千葉市は、9月定例議会で学校給食の安全管理の徹底・強化を求める陳情が2件採択されたことを受けて10月から、市立の小中学校と保育所の給食の検査を開始。毎週金曜日の給食を対象に、数品の食材を選んで市環境保健研究所で検査してきた。 

先週18日の分では、千葉産のサツマイモ、ニラ、ニンジン、ダイコン、レンコン、長野産のシメジ、岩手産の鶏肉を調べたが、放射性セシウムは「検出せず」だった。結果は市のホームページで公開している。 

それでも、保護者の不安は収まらない。市教委保健体育課によると、「限られたサンプルの検査なので、放射性物質がすり抜けているのでは」との疑念の声が寄せられているという。 

 「検出せず」の結果にも「測定に下限値があるためで、ゼロではないのでは」との声もある。熊谷市長も「納得してもらえる検査をすることが大切」として、子供たちが食べる状態を想定した検査方法を検討していた。(渡辺延志) 

(転載終わり)

(4)(東京新聞)給食の放射能 「毎日」測定へ 藤沢市が対策強化 (2011年11月22日)(2011年11月23日閲覧)

(全文転載)(太字は投稿者)
藤沢市は二十一日、これまで月に一度実施していた市立小学校や特別支援学校、保育園の給食の食材(任意の一品)を対象にした放射性物質濃度の測定 を、二十二日から週一度、来年一月からは毎日実施すると発表した。併せて市は同月から、冷凍保存した一週間の給食(一人分)をミキサーにかけ、放射性物質濃度を測定する

食材の検査と完成給食の検査を併用するのは、県内の自治体では初の試みという。

給食の食材が放射能の影響を受けているのではないか、と心配する保護者に市が測定結果を示し、安全な給食の提供を目指す。関連予算約三百三十六万円を二十八日開会の市議会定例会に提案する。

海老根靖典市長は「お子さんに弁当を持参させるなどしている保護者に、できるだけ安心していただける対策を取りたい」と話している。 (加藤木信夫)

◆放射線測定機26台貸し出し

藤沢市は二十一日、市内の放射線対策を強化するため、測定機計七十台(一台当たり十万円)を購入し、うち二十六台について、来月初旬から市民向けに貸し出すと発表した。

計十三の地区センター・公民館に二台ずつ配置して、希望者に貸し出す。残り四十四台は学校や公園など公共施設に備え、定点観測のほか、側溝の汚泥や落ち葉の集積地の測定に活用してもらう。

市の除染の目安(地上五センチで、毎時〇・二三マイクロシーベルト)を上回る放射線量が測定された場合、公共施設の除染は市が担う。民有地は基本的に個人負担とする。

市は貸し出しの際、身分を明らかにする証明書の提出などを求める方向で最終調整している。問い合わせは市災害対策課=電0466(22)0700=か各地区センター・公民館へ。 (加藤木信夫)

(転載終わり)

(5)(琉球新報)給食食材対策 子どもの食の安全は万全か (2011年11月23日) http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-184368-storytopic-11.html (2011年11月23日閲覧) 

(全文転載)

福島第1原発事故以降、目には見えない放射能汚染から、いかに身を守るかが喫緊の課題となっている。事故現場から海を隔てて遠く離れた沖縄も対岸の火事ではない。汚染食品を食べて内部被ばくするリスクがあるからだ。とりわけ、放射線の影響を受けやすいとされる子どもたちの安全を確保する責務がわれわれ大人にはある。

子どもたちに学校給食を提供する県内41市町村の教育委員会を対象にした放射能対策に関する本紙アンケートで、子どもたちの健康の確保に腐心する一方で、国の暫定基準値に対する不信など、給食の安定供給で苦悩する実態が浮き彫りになった。

現場の戸惑いは、食品の安全性確保について、国の対応が後手後手に回っている証左にほかならない。国内では食品に含まれる放射性物質の基準値がなく、原発事故後にセシウムの場合、水や牛乳は1キログラム当たり200ベクレル、野菜類や肉・卵・魚などは同500ベクレル―などの暫定基準値が設定された。

だが、チェルノブイリ原発のあるウクライナの隣国で被害が深刻だったベラルーシでは、子どもが摂取する食品は37ベクレルと厳しい基準値が設定されており、日本の基準は甘過ぎるとの批判が付きまとう。

厚生労働省は現行の食品の基準値を厳しく見直す方針で、来年4月出荷の適用を目標にするが、スピード感に欠ける。国民が納得できる防護基準を早急に設定するとともに、国の責任による安全確認検査の拡充をはじめ、食品の出荷体制に万全を期す必要がある。

県内では給食食材の調達に当たり、全ての教委が独自に制限や条件を設ける一方で、野菜や果物を中心に放射能検査対象地域(17都県)から仕入れている市町村が多いことも分かった。大量の食材を確保しつつ、費用の高騰も避けなければならないためだ。

17都県から仕入れる場合は全ての市町村で「基準値以下」など検査確認を徹底しているが、保護者側には県独自の食品基準「沖縄ライン(ゼロベクレル)」の導入など徹底対応を求める声もある。

学校現場の混乱を回避し、保護者の不安を極力取り除くためにも、確認検査や産地表示の在り方など給食食材のガイドラインも必要だろう。風評被害という言葉を独り歩きさせないためにも、国は、親たちが安心、安全を実感できる仕組みづくりを優先すべきだ。

(転載終わり)
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2011年12月2日投稿

(読売新聞)「給食を測定」自治体急増…群馬 (2011年11月28日) http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/business/20111128-OYT8T00348.htm (2011年12月2日閲覧)(本文内の太字強調は投稿者)

16市町村 放射性物質への不安受け

学校給食に含まれる放射性物質の測定に乗り出す自治体が急増している。「子供の食」への親の不安を背景に手探りで動き始めた形だが、自治体の予算規模による対応の格差もうかがえる。(酒井圭吾) 

「安心与えたい」 

富岡市の幼小中18校に給食を届ける「市学校給食センター」(一ノ宮)。10月26日午前11時、調理されたばかりの「つみれ汁」5人分が袋に詰 められ、女性職員が車に載せた。1時間かけて届けるのは、前橋市荒口町の民間検査機関「食環境衛生研究所」。同市初となる給食の放射性物質の測定だ。

測定結果は、「検出せず」。センター職員の橋本久和さんは「食材は安全だが、親が不安に思う気持ちは止められない。少しでも安心を与えたい」と話した。

東京電力福島第一原発事故の直後、給食の安全を懸念する声は、学校や自治体に殺到した。県は流通する肉や野菜などの検査を実施し、自治体も食材の産地を公表。声は減ったものの、今でも「本当に安全か?」(太田市)「検査を強化して」(吉岡町)などの意見は消えず、自治体独自で測定する動きが9月頃から目立ち始めた

読売新聞が35市町村に取材したところ、既に10市町が食材や調理後の給食の測定を独自に実施している。さらに6市町村は何らかの形での測定を検討中だ。測定は民間検査機関への依頼が主流で、同研究所は「この1、2か月で市町村からの問い合わせが増えた」とする。また、食材の測定は一部抽出の調査 で、親からは「検査をすり抜けた食材もあるのでは」という心配が根強く、調理後の給食を丸ごとミキサーにかけて測定する方式も増えている。

つづきを読む


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2011年12月4日投稿 

(毎日新聞)東日本大震災:世田谷区の給食放射性物質検査、来年4月から/東京 (2011年12月3日) http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20111203ddlk13040284000c.html (2011年12月4日閲覧)(全文転載)

世田谷区は2日、保育施設と小中学校で提供される給食について、来年4月から放射性物質の検査を行うと発表した。今年度の予備費から1100万円を使い、年度内に検査機器2台を購入する。

世田谷保健所によると、対象は区内すべての保育施設と区立小中学校の給食室や配食をしている給食センターで計約280施設。1食分を丸ごとミキサーにかけて検査する方式で、保健所の専門職員が月1回、各施設の給食を調べる。

保護者からの要望で実施を決めた。保坂展人区長は「区独自の検査で、区民に情報開示を進め、より安心していただけるようにしたい」としている。【黒田阿紗子】

〔都内版〕
毎日新聞 2011年12月3日 地方版 
(投稿終わり)
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2012年5月21日投稿

(東京新聞【神奈川】)イワシからセシウム 給食提供を取りやめ 横浜市教委(2012年5月19日) http://www.tokyo-np.co.jp/article/kanagawa/20120519/CK2012051902000093.html?ref=rank (2012年5月21日閲覧)(全文転載)

 横浜市の市立小学校七十九校の給食で十八日に提供される予定だった千葉県産のイワシから、放射性セシウムが検出され、市教委が提供を取りやめていたことが、分かった。

 このイワシを納入した市内の業者は三月の入札の際、東京電力福島第一原発事故前の「一昨年八月に漁獲した」と市に届けていたが、業者は市教委に「昨年、漁獲した分も含まれていた」と説明しているという。

 市教委によると、このイワシは十八日に煮魚として、七十九校で提供される予定だった。市教委が前日の十七日に給食食材の放射性物質濃度を測定した ところ、国の新基準値(一キログラム当たり一〇〇ベクレル)を下回る同二四ベクレルのセシウムが検出された。市教委は昨年三月の福島第一原発事故が原因と みて、提供を中止した。

 納入した業者は、三月の入札時、市教委に提出した書類に、漁獲時期を「一昨年八月」、場所を「千葉県銚子沖」として届けていた。市教委は書類に不備があったと判断。「業者のミスかどうか分からない。今後、確認していく」とした。 (荒井六貴)

(転載終わり)

(横浜パパママの放射線だより)横浜市の学校給食 干しシイタケからセシウムを検出、当面使用を中止(2011年11月2日)http://yokohama-konan.info/kinoko2.html (2012年5月21日閲覧)

(読売新聞)徳島の4保育所でセシウム基準超シイタケ給食に(2012年5月4日) http://www.yomiuri.co.jp/gourmet/news/cooking/20120504-OYT8T00206.htm (2012年5月21日閲覧)(全文転載)

 徳島県は3日、徳島市内の食材納入業者が販売した岩手県産とみられる乾燥シイタケの一部から、国の基準値の1キロあたり100ベクレルを上回る、同179ベクレルのセシウムが検出されたと発表した。

 シイタケは徳島市立の4保育所で給食に使用。県は、食材納入業者にシイタケを販売した同市内の食品加工業者に保管されていた商品を検査したが、セシウムは基準値以下の61ベクレルで、健康には問題ないという。

 県や同市によると、食品加工業者は4月2日、大阪市の卸売業者から乾燥シイタケ12キロを仕入れ、500グラムの袋に小分けし包装。徳島市の食材納入業者を通じ、同市立八万東、大松、方上、渋野の4保育所が給食などに使用した。

 2日朝、保育所の保護者が市に「食材納入業者からシイタケを購入し、民間業者に依頼して検査した。高い値の放射性セシウムが出た」と報告。市から連絡を受けた県が、保護者が保管していたシイタケの残りを検査し、国の基準値を上回るセシウムが検出された。

 県は食品加工業者に保管されていたシイタケを測定。国の基準値以下の1キロあたり61ベクレルだった。仮に179ベクレルのシイタケを100グラム食べても内部被爆量は0・275マイクロ・シーベルトで、県は「健康上、問題ない」としている。

 食品加工業者はシイタケを県内の他の3業者に販売しており、食品加工業者が自主回収している。問い合わせは県安全衛生課(088・621・2229)。
(2012年5月4日  読売新聞)
 
(転載終わり)

(MSN産経ニュース)基準値超シイタケ 愛知の幼稚園給食に(2012.4.5 22:17) http://sankei.jp.msn.com/life/news/120405/trd12040522170028-n1.htm (2012年5月21日閲覧)(全文転載)

 愛知県豊橋市は5日、市内の卸業者を通じて流通した乾燥シイタケの一部から改定前の暫定基準値(1キロ当たり500ベクレル)を超える1キロ当たり1400ベクレルの放射性セシウムが検出され、3月に岡崎市の幼稚園児と職員計528人が給食で食べていたと発表した。

 豊橋市によると、シイタケは市内の業者が埼玉県の市場を通じ茨城県内から入荷。3月12日に岡崎市内の販売店を通じて購入した幼稚園が同月21日、うどんの具として調理し、園児480人と職員48人が食べた。

(転載終わり)