Tuesday, November 8, 2011

II.G.5.細野原発相との原発敷地内の同行取材(11月12日)からフリー記者を排除

2011年11月16日投稿

(OurPlanet-TV)福島第一原発の現地映像~限定取材に海外ジャーナリスト反旗
 (11/15/2011 - 14:46) http://www.ourplanet-tv.org/ (2011年11月16日閲覧)(記事全文を転載)
 

11月12日、政府は、内閣記者会などに所属するメディアに対して、福島第一原子力発電所を公開したが、イランの国営放送PressTVの日本支局長が、一部のメディアの­みが対象だったことに抗議して、撮影動画をフリーランスやネットメディアに無償配布をはじめた。
 
映像の無償配布をはじめたのは、新月ニュースの代表で、イランの国際衛生放送「PressTV」日本支局長のマイケル・ペン氏。「記者クラブや大手メディアによる「メディ­ア・カルテル」が存在する事実に対して深い不信感と疑念を払拭する事が出来ない」として、外国人プレスによる代表映像を、記者クラブに所属していないジャーナリストらに無­償での配布をはじめた。
 
福島第一原子力発電所敷地内の取材を求める声は、政府の統合本部会見で度々あがっており、フリーランスの綿井健陽さんらは、正式に公開を求めていた。これに対し、統合本部­は、細野原子力行政担当大臣に同行するかたちで公開を決定したが、取材が認められたのは、内閣記者会に加盟する19社と福島県政記者クラブ7社、そして外国プレスの計36­人と限定され、ムービーとスチルの撮影は代表1社のみの取材とされていた。
 
ペン氏は、フリーランスのジャーナリストなどに対しメッセージを送り、「これからも皆様と力を合わせて、より一層、日本の報道が民主主義的なものとなることを目指し、既存­の古い因習を打ち破る努力を惜しまないで行きたいと思っております。」と述べている。

(転載終わり)

-11月16日の投稿はここまで-
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 2011年11月15日投稿

自由報道協会の申し入れにもかかわらず、細野原発担当相福島第一原発視察の同行取材は、フリー記者を排除して行われた。

だが、フリージャーナリストの畠山理仁氏によると、新月通信社代表でイランの国際衛星放送PressTV日本支局長のマイケル・ペン氏が、福島第一原発の外国プレス代表取材映像を、フリーランスの記者たちに無償で配布した。かねてから記者クラブや大手メディアによる「メディア・カルテル」に深い不信感と疑念を持っていたペン氏は、「どんな記者にも情報を得る権利がある」と主張して、フリーランスの記者にも喜んで映像を無償提供してくれた、と畠山氏は書く。以下に、畠山氏の文章の全体を転載。


-2011年11月15日の投稿はここまで-
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細野豪志原発担当相は11月1日の閣議後会見で、12日に東京電力福島第一原発を視察し、敷地内での記者団の同行取材を認めると発表した。しかし、同行取材に参加できるのは、内閣記者会加盟19社、福島県政記者クラブ7社、外国プレス代表取材の計36人に限られ、フリー記者は同行取材から排除されている。それに対し、自由報道協会は11月2日、同行取材をすべての報道陣に公開することを求める申し入れ文書を細野大臣に提出した。

(1)(asahi.com) 福島第一、原発敷地内の同行取材認める 細野原発相 (2011年11月1日11時37分) http://www.asahi.com/national/update/1101/TKY201111010146.html(2011年11月8日閲覧)

(全文転載)(太字は投稿者)
細野豪志原発担当相は1日の閣議後会見で、12日に東京電力福島第一原発を視察し、敷地内での記者団の同行取材を認めると発表した。対象は内閣記者会加盟の常勤19社福島県政記者クラブ7社外国プレス代表取材の計36人。政府が事故後、同原発内で多人数の取材を認めるのは初めて。

細野氏は「現場が徐々に落ち着いてきて、メディアを受け入れる環境が整った」と説明した。内閣官房が11日にJヴィレッジ(福島県楢葉町・広野町)で記者団に事前説明を行い、12日は細野氏の視察の同行取材、記者会見を行う方向で調整している。
(転載終わり)

(2)(読売新聞)福島第一原発の敷地内、12日に報道陣に公開へ(2011年11月1日17時32分) http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20111101-OYT1T00441.htm (2011年11月8日閲覧)

(全文転載)(太字は投稿者)
細野原発相は1日、閣議後の記者会見で、東京電力福島第一原子力発電所の敷地内を12日に報道陣に公開することを明らかにした。

  3月11日の同原発事故以来、敷地内の公開は初めて。

取材は、内閣記者会に加盟する読売新聞などの新聞社(11社)、通信社(2社)、テレビ(6社)と、福島県政記者クラブに加盟の新聞社(3社)、 テレビ(4社)に限り外国プレスは代表取材となる。細野原発相は「これまで取材の受け入れが難しかったが、徐々に落ち着き、環境が整った。ただ、人数は 絞り込まざるを得なかった」と説明した。

報道陣の被曝(ひばく)線量の抑制や、核物質防護のため、移動車両から外に出ないなど、敷地内での取材は制限される見通し。
  (2011年11月1日17時32分  読売新聞)

 (転載終わり)

(2011年11月02日) http://hoppojournal.kitaguni.tv/e1852148.html(2011年11月8日閲覧)

(原発大臣室とのやりとりを除く全文を転載)

大手紙などの既報によると、細野豪志・内閣府特命担当大臣(原子力行政担当)は1日、今月12日に福島第1原子力発 電所を視察する予定を発表、記者クラブ加盟メディアと外国プレスの記者36人の同行取材を認めるとした。記者クラブに加盟していないフリー記者などは、同午後から同大臣室などに問い合わせや要望などを寄せているが、現時点で参加が認められる見込みはなさそうだ。

同大臣室の担当者によると、同行取材が認められるのは内閣記者会の常勤幹事社19社と福島県政記者クラブの加盟社7社の記者、及び外国プレスの4人で、 人数としては36人。女性記者は参加を認められない。また、スチル写真や動画映像は発表前に“検閲”される可能性がある。

 以下、同大臣室とのやり取りを採録する。

***** 中略 ***** [投稿者注:同大臣室とのやり取りはこちらでお読みください。]

1日正午ごろに大臣室に苦情を寄せた東京都のフリーランスライター畠山理仁さん(38)は、「福島第1の現地取材は、フリーも大手も関係なく、内閣記者会以外の記者が東京電力の会見や政府・東電の合同会見などでずっと求め続けていたこと。それがなぜ内閣記者会限定になるのか」と、率直な疑問を口にする。 大臣室の担当者が、フリーからの抗議が届いていないと認識していることについては「やさしい口調で抗議したからいけなかったのだろうか」と、「次」の機会が訪れる可能性については「次が来る前に大臣が変わってしまうのではないか」と話した。敢えてフリーとして参加を申し込み、記者クラブから欠員が出たら参加できるよう交渉するつもりという。畠山さんが暫定幹事長を務める自由報道協会が、内閣府に抗議などを寄せる可能性もある。

ジャーナリストの寺澤有さん(44)など政府・東電の合同会見に参加しているフリー記者らの集まり「フリーランス連絡会」では、外国プレスと同様4人の参加枠を求め、申し込み締め切りの4日までに内閣府宛て要求書を提出する考えがある。今のところ参加枠に入っていない寺澤さんは、取材映像などを事前チェックするという現時点でのルールについて、「もともと記者クラブメディアは政府・東電の大本営発表を垂れ流しているだけだから、彼らにとっては今さら 検閲されてもあまり影響がないのでは」と、冷笑ぎみに話している。  (ん)

(転載終わり)

(4)自由報道協会が細野原発担当大臣に申し入れ(2011年11月2日) http://fpaj.jp/?p=1881 (2011年11月8日閲覧)(全文を転載)

細野豪志原発担当相の現地同行取材に関する申し入れ

原発担当大臣 細野豪志 様
2011年11月2日
細野豪志原発担当相の現地同行取材に関する申し入れ
冠省
細野豪志原発担当大臣におかれましては、昼夜を問わず全力で政務にあたられていることに心より敬意と感謝の意を表します。
さて、11月1日、細野大臣は国会内で行なわれた閣議後記者会見で、11月12日に東京電力福島第一原子力発電所を現地視察し、記者団に敷地内での同行取材を認めると発表されました。
しかし、発表によると、同行取材が認められているのは内閣記者会加盟19社、福島県政記者クラブ7社、外国プレス代表取材の計36人に限定されています。
原発事故発生直後より、自由報道協会所属の雑誌記者、ネットメディア記者、フリーランス記者たちが東京電力や政府統合対策本部に対して継続的に原子力発電所内の取材活動を求めてきたことは大臣もご記憶のことかと存じます。
つきましては、改めて下記の通り再要望いたします。
草々
  1. 福島第一原子力発電所敷地内での取材を、内閣記者会、福島県政クラブ、外国プレス代表取材に限定することなく、すべての報道陣に公開することを求めます。
以上
自由報道協会 暫定代表 上杉隆

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