Monday, November 14, 2011

VIII.3. 「ただちに影響はない」の意味-枝野氏本人の説明

東電原発事故発生後しばらく、当時の内閣官房長官・枝野幸男氏が記者会見で繰り返し使った、「ただちに健康に影響はないレベル」という表現。先日発表された2011年の「流行語大賞」の候補語の中に「ただちに」が入るほどに、巷に浸透した。

(舌禍で辞任に追い込まれた口不調法な鉢呂前大臣に替わって)今は経済産業大臣になった枝野氏。11月8日の衆議院予算委員会で、自民党の村上誠一郎議員の質問に答えて、枝野氏自ら「ただちに影響はない」の意味をよどみない口調で説明。「記者会見で『ただちに影響はない』は7回しか言っていない」とした上で、次のように述べた。
  •  基準値とは、「1年間同じ当該規制値の量を飲み続ければ健康に影響を及ぼす可能性があるという」ものである。
  • 「ただちに影響はない」というのは、「万が一、一度か二度そういったものを体内摂取したとしても健康に影響を及ぼすものではないという」という意味で言った。
 だが、3月の記者会見では、「万が一、一度か二度摂取しても」という非常に大事な但し書きの言葉がなぜか一度も出てこなかった。それで、メディアも殆ど国民も、「食べても(長期的にはともかく、しばらくは)安全だ」という、もっと広い意味で受け取っていた。上杉隆氏も指摘するように、それでも枝野氏は一度も訂正しようとしなかった。

(1)枝野「ただちに影響がないは7回しか言ってない」原発輸出ブヒブヒマン


http://www.youtube.com/watch?v=ftG5epYmd2U&t=0m10s
Uploaded by on Nov 7, 2011

このやり取りの書き起こしとそれについてのコメント、3月23日午前の(当時)枝野官房長官の記者会見の動画が、みんな楽しくHappy♡がいい♪さまのブログに掲載されています。 ↓

(2) みんな楽しくHappy♡がいい♪3月23日午前の(当時)枝野幸男官房長官の記者会見の動画 http://kiikochan.blog136.fc2.com/blog-entry-1091.html 
 (2011年11月13日閲覧)

11月8日の国会で枝野大臣の答弁で
「最初は確か牛乳だったかと思いますが、それがですね、”1年間同じ当該規制値の量を飲み続ければ健康に影響を及ぼす可能性があるという事で定められた基準値”についてのことでございますので、万が一、一度か二度そういったものを体内摂取したとしても健康に影響を及ぼすものではないという事を、このことを繰り返し申し上げたものです。」

この言葉が話題になっています。

必死にいい訳をしているみたいだし、実際は福島県産の野菜についても、3月23日に
「(放射線量の)最大値の野菜を10日間食べ­たと仮定しても、1年間の放射線量の2分の1にとどまる。ただちに健康被害が出ることはないし、将来にわたって健康に被害を与える放射線量を受けることはない
(最後にこの日の記者会見のyoutubeを添付します)

とも発言しています。
10日間だけ食べたのならいいと言っているようにも受け取れますが、非常に分かりにくい。
ですので、昨日の答弁に”はてなマーク”が沢山付くのは私ももちろんそうです。


(3)(週間上杉隆「ただちに影響はない」は限られた場合の話だった!? 枝野前官房長官の“問題発言”と“政治家としての責任” (2011年11月11日) http://diamond.jp/articles/-/14805(2011年11月13日閲覧)

何をどれだけ食べても飲んでも
「ただちに影響がない」わけではなかった!?

おととい(11月8日)、枝野幸男前官房長官は、言ってはならないことを言ってしまったようだ。

衆議院予算委員会の席上、自民党の村上誠一郎衆議院議員の質疑に対する答弁の中で、枝野氏の問題発言は明らかになった。

 「わたくしは3月11日からの最初の二週間で、39回の記者会見を行っておりますが、そのうち『ただちに人体、健康に害が無い』ということを申し 上げたのは全部で7回でございます。そのうちの5回は食べ物、飲み物の話でございまして、一般論としてただちに影響がないと申し上げたのではなくて、放射性物質が検出された牛乳が1年間飲み続ければ健康に被害を与えると定められた基準値がありまして、万が一そういったものを一度か二度摂取しても、ただちに 問題ないとくり返し申し上げたものです」

開き直りもここまでくると見事である。

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