- 3月12日 保安院が、国際原子力事象評価尺度の暫定評価値をレベル4と発表。
- 3月18日 レベル5に訂正。
- 4月12日 最高レベルの7(「深刻な事故」)に引き上げ。ただし、その時点までに環境に放出された放射性物質は、同じレベル7のチェルノブイリ原発事故の1割程度であると主張。
2011年10月30日投稿
東電による「福島第一での想定放出量」と{チェルノブイリで放出量」の比較
東京電力「東日本大震災における原子力発電所の影響と現在の状況について」 (日付なし)http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/images/f12np-gaiyou.pdf(2011年10月30日閲覧)
12ページ目の「INES(国際原子力・放射線事象評価尺度)」に掲載。
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10月29日投稿
(asahi.com) 福島原発、当初は事故でない「レベル3」と評価 保安院 (2011年4月23日15時1分) http://www.asahi.com/national/update/0423/TKY201104230170.html (2011年10月29日閲覧)
(全文転載)
経済産業省原子力安全・保安院が、福島第一原子力発電所の事故について、事故やトラブルの深刻さを示す国際原子力事象評価尺度(INES)で当初は「レベル3」と暫定評価していたことがわかった。レベル3は「事故」ではなく「事象」に分類される。保安院の初動の認識が甘かったことを示した。
保安院は3月12日夜の記者会見でINESで「事故」にあたるレベル4と発表した。その後、旧ソ連チェルノブイリ原発事故に匹敵する最高のレベル7にまで引き上げられた。
レベル3の評価は地震発生から約10時間後の3月12日午前0時半の段階。福島第一1~3号機、福島第二1、2、4号機について地震と津波の影響で、外部電源も非常用電源も使えなくなっており、原子炉から熱を除く機能が失われたことから評価した。
その2時間半後には福島第一原発で放射性物質を含む蒸気を外部へ放出する排気(ベント)の方針が発表された。このころ、すでに原子炉につながる配管の隙間などから放射性物質が外部に漏れ出していたとみられ、12日午前6時には中央制御室の放射線量が通常の1千倍に上がったと公表された。
保安院は3月18日に米国スリーマイル島原発事故に相当するレベル5、4月12日に旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じレベル7に暫定評価を引き上げた。
INESはレベルが0~7まで8段階ある。トラブル発生後、24時間以内に暫定評価して国際原子力機関(IAEA)に報告するのが原則的なルールだ。
住田健二・大阪大名誉教授は「進行中の事故を評価するのは難しい」としたうえで、当初レベル3とした評価について「今からふりかえってみれば、認識が甘かった証しなのではないか」と話している。(小堀龍之)
(転載終わり)
保安院は3月12日夜の記者会見でINESで「事故」にあたるレベル4と発表した。その後、旧ソ連チェルノブイリ原発事故に匹敵する最高のレベル7にまで引き上げられた。
レベル3の評価は地震発生から約10時間後の3月12日午前0時半の段階。福島第一1~3号機、福島第二1、2、4号機について地震と津波の影響で、外部電源も非常用電源も使えなくなっており、原子炉から熱を除く機能が失われたことから評価した。
その2時間半後には福島第一原発で放射性物質を含む蒸気を外部へ放出する排気(ベント)の方針が発表された。このころ、すでに原子炉につながる配管の隙間などから放射性物質が外部に漏れ出していたとみられ、12日午前6時には中央制御室の放射線量が通常の1千倍に上がったと公表された。
保安院は3月18日に米国スリーマイル島原発事故に相当するレベル5、4月12日に旧ソ連チェルノブイリ原発事故と同じレベル7に暫定評価を引き上げた。
INESはレベルが0~7まで8段階ある。トラブル発生後、24時間以内に暫定評価して国際原子力機関(IAEA)に報告するのが原則的なルールだ。
住田健二・大阪大名誉教授は「進行中の事故を評価するのは難しい」としたうえで、当初レベル3とした評価について「今からふりかえってみれば、認識が甘かった証しなのではないか」と話している。(小堀龍之)
(転載終わり)
**チェルノブイリとの比較はこちらへ。
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