Wednesday, August 3, 2011

II.F.4.都合の悪い事実は無視、または小さく報じる

例1)NHKが、6月11日の「6.11脱原発100万人アクション」について、新宿の2万人を無視し、「東京で2400人」と報道。

[資料]

6月11日のデモについての報道についてのNHKへの抗議と要望/福島原発事故緊急会議 http://2011shinsai.info/node/293 (last accessed 8/3/2011)


福島原発事故緊急会議
2011年6月20日

5月11日[投稿者註:正しくは6月11日と思われる]に「6.11脱原発100万人アクション」が全国でとりくまれました。このアクションは、4月10日の高円寺デモ、4月24日の代々木公園のパ レードと芝公園のデモを行った主催関係者、そして3月11日以降に立ち上がった「脱原発・新しいエネルギー政策を実現する会」(略称・eシフト)と「福島 事故緊急会議」(略称・緊急会議)の関係者によって呼びかけられたものです。

100万人アクションの呼びかけ団体として福島原発事故緊急会議は、NHKの6月11日のデモの報道について、事実に著しく反する報道がなされたと判断し、抗議と誤報の訂正を申し入れるものです。

NHKは、6月11日の東京におけるデモについて「東京では7つの市民グループが呼びかけて集会とデモ行進が行われ、およそ2400人が参加しました。」 と報じました。7つの市民グループと報じられていることから、私たちは、この報道が芝公園での集会・デモを指すものと推測しますが、「東京では」としか書 かれておらず、実施の具体的な事情を知る由もない一般の視聴者に明らかな誤解を与える報道です。しかも2400人という数字は、他の報道機関も芝公園の参 加者数についての警察発表として報じていることから、芝公園の集会・デモのみを指して報じられたものではないかと推測します。しかし、芝公園の主催者は、 参加者を6000名としており、警察発表とも大きな隔たりがあります。

他のマスメディアが報じているように、東京では、主要なデモだけでも芝公園、代々木公園、新宿中央公園の三ヶ所で実施されました。これら三ヶ所での集会・ デモの参加者数やこれに加えて都内各地で多くの集会。デモが実施されました。主催団体は7つにとどまりません。私たちが把握しているだけでも、屋内の集会 を含めて、29ヶ所でアクションが行われ、参加者の総数は優に3万人近くになるものでした。警察発表は実際の参加者を過小に評価する傾向があり、警察発表 のみを報じることに私たちは異論がありますが、NHKの報道は、情報源すら明記していないという点で、さらに問題が大きいと考えています。

私たちは、NHKの報道が与える社会的影響力を考慮したとき、「2400人」という報道が私たちの運動の評価を著しく貶める結果となったと判断し、ここに抗議し、以下の点を明らかにされるよう要求します。

(1)東京の集会・デモ参加者を2400人とした根拠を教えてください。
(2)2400人という報道を誤報と判断しますか。それとも正しい数字であるという立場を現在でも維持しますか。正しい数字であるとする場合、その根拠を教えてください。
(3)誤報であるという場合、その原因はどこにあると考えていますか。また誤報であると判断されている場合、何らかの訂正の措置を検討されていますか。

なお、私たちは今後の報道に関して以下の点を強く要望します。下記の要望についてもご返事をいただきたい。

(1)主催者の発信する情報をきちんと把握し、主催者への取材を行ってください。今回の100万人アクションについてはウエッブで情報を発信しており、こ の情報は容易に検索できたはずです。今回の誤報は、このような初歩的なリサーチすら行なっていない結果として起きたことではないかと私たちは判断していま す。デモや集会の参加者については、報道の公正性の観点からも必ず主催者への取材を行ってください。
(2)デモや集会については警察発表の数字のみを報じる傾向がありますが、これは警察の発表を鵜呑みにする立場をとっていることになりはしませんか?警察 発表の裏付けをとることなく正しいとみなす報道の姿勢を改めてください。(警察発表の鵜呑みは、マスメディアによる警察に対する適切な抑制作用が働かず、 冤罪事件を生み出す原因の一つになっていることも自覚していただきたい。)
(3)デモや集会は憲法が保障する権利であり、民主主義の不可欠の条件でもあります。また、デモや集会の参加者の数は、主催者にとっては最大関心事であっ て、なるべく多くのみなさんに参加してもらえるように主催者はそのエネルギーの大半を費やします。マスメディアはこの点を十分に理解した上で、公正な報道 を行うよう要望します。

この抗議と要望について、今月中に書面(メールあるいは下記の住所宛)で返事をいただきたい。
ご返事の送り先
メール
contact@2011shinsai.info

郵送
福島原発事故緊急会議
  ピープルズ・プラン研究所気付
  〒112-0014 東京都文京区関口1-44-3 信生堂ビル2F

--------------
この問題の担当
小倉利丸(緊急会議運営委員、緊急会議・共同デスク担当)
連絡先
070-5553-5495
ogr@nsknet.or.jp


以下、対象となる報道を転載しておきます。
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http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110611/k10013465901000.html

原発の運転停止など求めデモ

東日本大震災から3か月の11日、各地で原発の運転停止や国のエネルギー政策の転換を訴えるデモ行進などが行われました。
このうち、東京では7つの市民グループが呼びかけて集会とデモ行進が行われ、およそ2400人が参加しました。はじめに港区の公園で原発の反対集会が開か れ、11日朝、福島県からバスで来たという男性が「今回の原発事故は日本全体の問題であり、原発があるかぎり第2第3の『フクシマ』が起きる」と訴えまし た。このあと参加者たちは「原発はいらない」などと書かれたプラカードを手にデモ行進を行い東京電力の本店前では「もとの暮らしやすい福島に戻せ」などと 訴えていました。参加した39歳の男性は「放射線は見えないので怖いです。一人一人が声を上げて、原発がなくなるようにしたい」と話していました。

[資料はここまで]

投稿者コメント: 2011年8月3日現在、上記のニュースは削除されていました。上記のリンクからは次のエラー・メッセージが表示されました。http://www3.nhk.or.jp/news/html/20110611/k10013465901000.html

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