例1)
東日本大震災:「放射線」正しい知識、発信 須磨学園中生、学習と調査/兵庫
毎日新聞電子版(2011年6月18日)
(last accessed 7/16/2011)
「同校は5月、京都大原子炉実験所の渡邉正己教授から放射線についての講義を受けた。生徒会は原発事故で風評被害や不正確な情報が広がっているのを知り、多くの人が集まる文化祭で正しい情報を共有したいと自主学習を始めた。」
「正しい知識や情報を持てば、意識、行動も変わっていく。簡単に風評被害が広がるのは寂しい」と生徒。
例2)
放射線、正しく理解 宮城一高で「出前授業」
講師: 関根勉東北大学高等教育開発推進センター教授(環境放射化学)
47News 【河北新報】(2011年6月17日)
http://www.47news.jp/localnews/miyagi/2011/06/post_20110617155023.html (last accessed 7/16/2011)
「宮城一高(仙台市青葉区)は14日、東北大との高大連携事業の一環として、関根勉高等教育開発推進センター教授(環境放射化学)による出前授業「身近な放射線について」を行った。 理数科の2年生81人が、放射線のメカニズムや健康への影響を学ん だ。関根教授は「日本国内で自然から受ける放射線量は、世界平均よりも低い」と説明。エックス線などの医療被ばくや温泉で放射線量が高いこと、放射性物質 は水で洗い落とせることなどを解説した。 関根教授は、東日本大震災直後から東北大で継続的に放射線量を測定してきた。「仙… [記事全文] 」
注)元の河北新報の記事は2011年7月16日現在消されていた。 [記事全文]をクリックすると以下のメッセージが表示された。
「指定されたページは表示できませんでした。 既に削除されたか、一時的に閲覧できない可能性があります。」
ページが消される前、記事本文に引用されていた生徒の感想:「放射線をきちんと理解すれば、あまり不安視することはないのでは」
例3)
放射線の影響 専門家が解説 (広島国際大)
講師:埼玉県立がんセンター放射線技術部の諸澄邦彦副部長
(last accessed 7/16/2011)
「広島国際大は17日、福島第1原発事故による放射線の影響などを説明するセミナーを、東広島市黒瀬学園台のキャンパスで開いた。
学生たち約300人が参加した。埼玉県立がんセンター放射線技術部の諸澄邦彦副部長は、国の暫定基準値を超す放射性物質が検出された野菜などについて「大量に摂取しない限り大きな影響はない」と述べた。第1原発周辺の住民の健康面に関しては「国の長期的なケアが必要だ」と訴えた。
同大保健医療学部1年の糸乗里紗さん(18)は「食べ物への影響が少ないことが分かり、安心した」と話していた。」
例4)
「現在ほど,広い意味での放射線教育が,学校及び社会の両方において正しく効果的に行われることが求められている時はないと思う。そ れは,エネルギーの安定供給,環境保全,それと経済成長(雇用・福祉)という,互いに関連しているが相反する要素をもつ(いわゆる「 トレード・オフ」の関係にある)3重要問題の解決のために,今後国民のコンセンサスを取りながら真剣に取り組んで行かねばならない時代において,市民の放射線・放射能に関する正しい科学的知識が必要であるからである。現実は,世間では放射線・放射能・原子力の「安全性」に関する,とくに放射線の人体影響に関する強い不安感に基づく誤った,不正確な考え方があたかも真理であるかのように罷り通っているので,それがエネルギー環境問題の解決の主役を果たすべき「原子力」に対する価値判断を大きく影響し,問題解決に困難を来している。現状のままに放置するならば,少なからざる人々が,本来何等心配するに足りない僅かな量の放射線被ぱくを無用に恐れ苦しみ,ま た資金が無駄に使われ,二酸化炭素の削減という国の政策遂行に支障を来たし,社会の将来に明るい展望が開けないおそれが多分にある。
正直に言って,原子力発電所や放射性廃棄物処理施設などの立地問題は,国民に放射線・原子力に関する正しい知識が普及していればさほど困難なく解決されるはずである。また,放射線防護を万全にするための法的規制が厳し過ぎることにより,低レベルの放射性廃棄物の処理に必要以上の手間と費用がかかって国費を無駄にしており,また放射線の遮蔽を充分にしすぎる結果原子力発電所などの建設コストが 高くなり,国際的競争力で日本は負けてしまっている。(以下略)」 (太字は引用者)
学生たち約300人が参加した。埼玉県立がんセンター放射線技術部の諸澄邦彦副部長は、国の暫定基準値を超す放射性物質が検出された野菜などについて「大量に摂取しない限り大きな影響はない」と述べた。第1原発周辺の住民の健康面に関しては「国の長期的なケアが必要だ」と訴えた。
同大保健医療学部1年の糸乗里紗さん(18)は「食べ物への影響が少ないことが分かり、安心した」と話していた。」
例4)
これからの放射線教育のありかた 放射線教育フォーラム 松浦辰男
http://homepage3.nifty.com/anshin-kagaku/sub060107_matsuura.html (last accessed 7/16/2011)「現在ほど,広い意味での放射線教育が,学校及び社会の両方において正しく効果的に行われることが求められている時はないと思う。そ れは,エネルギーの安定供給,環境保全,それと経済成長(雇用・福祉)という,互いに関連しているが相反する要素をもつ(いわゆる「 トレード・オフ」の関係にある)3重要問題の解決のために,今後国民のコンセンサスを取りながら真剣に取り組んで行かねばならない時代において,市民の放射線・放射能に関する正しい科学的知識が必要であるからである。現実は,世間では放射線・放射能・原子力の「安全性」に関する,とくに放射線の人体影響に関する強い不安感に基づく誤った,不正確な考え方があたかも真理であるかのように罷り通っているので,それがエネルギー環境問題の解決の主役を果たすべき「原子力」に対する価値判断を大きく影響し,問題解決に困難を来している。現状のままに放置するならば,少なからざる人々が,本来何等心配するに足りない僅かな量の放射線被ぱくを無用に恐れ苦しみ,ま た資金が無駄に使われ,二酸化炭素の削減という国の政策遂行に支障を来たし,社会の将来に明るい展望が開けないおそれが多分にある。
正直に言って,原子力発電所や放射性廃棄物処理施設などの立地問題は,国民に放射線・原子力に関する正しい知識が普及していればさほど困難なく解決されるはずである。また,放射線防護を万全にするための法的規制が厳し過ぎることにより,低レベルの放射性廃棄物の処理に必要以上の手間と費用がかかって国費を無駄にしており,また放射線の遮蔽を充分にしすぎる結果原子力発電所などの建設コストが 高くなり,国際的競争力で日本は負けてしまっている。(以下略)」 (太字は引用者)
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