Wednesday, December 7, 2011

XIII.8. 城南信用金庫が東電との契約解消し、原発を使わない電力会社へ契約切替

4月に「脱原発宣言」をし、「原発に頼らない安心できる社会へ」をモットーに、自ら節電対策を進めると同時に、顧客の節電、自然エネルギー利用を支援する金融商品を提供してきた城南信用金庫(本社・東京)が、12月2日記者会見を行い、2012年1月から、東京電力との契約を解除し、原発を使わない電力会社へ契約を切り換えることを発表した。

もともと、城南信用金庫は、(株主の利益を目的とする銀行とは違い)地域住民のための協同組織の地域金融機関として、健全経営をこころがけ、カードローン等の消費者金融業務や株や土地、ゴルフ会員権への投機を目的とした融資は一切行わず、バブル期にもサブプライムローン等には手を出さなかった。 経営理念・経営方針
「原発に頼らない安心できる社会」実現のため
原発を使わない電力会社への契約切換を実施
  • 【動画】城南信用金庫が「脱東電」~原発を使わない電力会社へ契約切替

 Uploaded by on Dec 3, 2011

【関連報道】

(1)(東京新聞)原発からの電力ノー 城南信金 東電との契約解除(2011年12月3日 朝刊) http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2011120302000033.html (2011年12月4日閲覧)(全文転載)

「脱原発」の取り組みを進める城南信用金庫(東京都品川区)は二日、東京電力から電力を買う契約を年内に打ち切り、来年一月からはガスや自然エネルギーで発電した電力を、ガス会社系の電力小売会社エネット(港区)から購入すると発表した。

原発に頼らないことを目的に、大手電力との契約をやめる金融機関は初めてとみられる。

都内で記者会見した吉原毅理事長は「大手電力会社の供給負担を軽くすることで、原発を使わない、安心できる地域社会を実現できる」と契約変更の狙 いを説明。「多くの方に営業活動の中で呼び掛け、一種の国民運動を展開してはどうかと考えた」と語り、ビルオーナーや中小企業に働き掛け、賛同者を増やしていく考え。

全八十五の本支店のうち、ビルへの入居などで契約解除に制約がある八店を除く七十七店を対象に契約変更する。年二億円かかる電気代を約一千万円減らす効果もあるという。

エネットは東京ガスなどが出資し、原発を使わず、天然ガスによる発電や自然エネルギー、企業からの余剰電力の買い取りなどで電力を賄う。
(転載終わり)

(2)(videonews.com)プレスクラブ (2011年12月02日)
脱原発の城南信金が脱東電を発表
http://www.videonews.com/press-club/0804/002181.php (2011年12月4日閲覧)(全文転載)

脱原発宣言で知られる城南信用金庫は2日、本支店などで使用する電力について東京電力との契約を解除し、来年1月から原発を使わない電力に変更すると発表した。

「原発を使わない電力会社への切り替えを実施する。」会見した吉原毅理事長はこの決定が同社の脱原発の一環であることを名言した上で、自家発電設備を全店に導入することで非常時に備えていることも明らかにした。

城南が新たに電気を購入するのはNTTファシリティーズや東京ガス、大阪ガスらが共同出資する特定規模電気事業者(PPS) の「エネット」。天然ガスや太陽光などの再生可能エネルギーのほか、民間企業の自家発電の余剰電力などを調達して販売しているが、原発からの電力は含まれていないという。

電力源の切り替えによって年間の電気料金を従来の約2億円から1億9千万円に削減ができるという。ただし、共同ビルに入居している一部の店舗では、引き続き東電から供給を受ける。 (転載終わり)

記者会見の動画 無料放送中>>> http://www.videonews.com/press-club/0804/002181.php

(3)(OurPlanet-TV) 城南信用金庫が「脱東電」~原発を使わない電力会社へ契約切替 (12/03/2011 - 11:07) http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1277 (2011年12月4日閲覧)(全文転載)

城南信用金庫は、12月2日、本店(品川区)で記者会見を開き、来年1月からは、技術的に可能である全ての店舗の電力を、東京電力からは購入せず、天然ガスや自然エネルギーなどで発電する新規電力事業者のエネットから購入すると発表した。

エネットは、電力会社でなくても電力を販売できる「PPS(特定規模電気事業者)」の大手、その他にも46社があり、中小企業や、工場、ビル、マンション、学校等でも電力の切替契約が可能。

城南信用金庫が脱東電するのは、全85店舗のうち、技術的に可能な77店舗全てで、年間の電気料金が、従来は約2億円であったのに対し、約1000万円削減の1億9000万円になる見込みだという。

城南信用金庫は、福島第一原子力発電所事故後の4月、「脱原発」のメッセージをホームページに掲載し、大きな反響を呼んだ。

関連サイト
城南信用金庫
http://www.jsbank.co.jp
関連番組
2011年4月15日配信
城南信用金庫が脱原発宣言!~理事長インタビュー
http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1000


【関連リンク】

(1)城南信用金庫が脱原発宣言~理事長インタビュー (2011年4月15日)


http://www.ourplanet-tv.org/?q=node/1000

(2)エネット(ENNET) HP http://www.ennet.co.jp/
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2012年1月29日投稿

(Newsポストセブン)「脱東電」敢行の信金 東電の電気なくてもPC使え何も変化なし http://www.news-postseven.com/archives/20120129_82074.html  (2012.01.29 16:00)(2012年1月29日閲覧) (全文転載)

「原発に頼らない安心できる社会」を目指す城南信用金庫(東京・品川区)は、1月1日午前0時、東京電力との契約を打ち切り、PPS(特定規模電気 事業者)の最大手であるエネット(東京・港区)から電気を購入し始めた。「脱原発実現への説得力を高めるために、この動きを社会に広めていきたい」と語る 吉原毅理事長に“脱東電”の試みをジャーナリストの小泉深氏が聞いた。

* * *
――「電力会社を切り替える」というのは、実際にはどういうことですか。

吉原:特定規模電気事業者、われわれの場合はエネットに連絡をし、前年度の電力使用状況などの書類を提出し、必要に応じて調査に立ち会い、東京電力に解約届けを提出するというのが基本的な流れです。

当金庫では、支店ごとに前年のデータや配電盤を調べるのに時間がかかり、最終的な手続き完了まで3か月ほどを要しました。

とはいえ、実際の細かい調査はエネット側がやってくれますので、新たな機器を設置する必要もなく、いたって簡単な作業だったという印象です(編集部注/設備や契約している電力会社のエリアによっては計量機器交換工事などが必要な場合がある)。

――電力を使用するに際しては、何か不都合な点はありませんか。

吉原:東電からPPSに切り替えたとしても、いわば電気代の支払先が変わるだけで、使い勝手は何も変わりませんよ。照明もコンピュータも以前と変わらずに使えます。
導入後、パソコンで30分ごとの使用電力量を把握できるサービスが無料で利用できるようになり、むしろ利便性は向上します。電力を“見える化”することで、節電への意識が今までよりさらに高まるはずです。

今回は、当金庫の85ある支店のうち、77店を切り替えました。8店が切り替えできなかったのは、建物自体の電力が高圧(6000V)供給を受けているというPPSの利用条件を満たさなかったことや、テナントとして入居しているビルの所有者の意向などが理由です。

※SAPIO2012年2月1・8日号
(転載終わり)
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2012年2月9日投稿

大阪のMBSラジオ『たね蒔きジャーナル』が吉原理事長をインタビュー。

『たね蒔きジャーナル』 「今日の話題・ゲスト」のページから転載。
http://www.mbs1179.com/tane/c-guest/index.shtml 

2012年2月 6日【月】
金融機関が目指す「脱原発」

東京に本店のある城南信用金庫は、
福島第一原発の事故の後、
経済界では異例の「脱原発宣言」を発表しました。
今夜は吉原毅理事長と電話をつなぎ、
「脱原発宣言」の理由や
企業としての「脱原発」の取組み、そして、
原発依存社会の背景にある拝金主義についても
お話いただきます。

【録音】20120206 [1/2]たね蒔きジャーナル「金融機関が目指す"脱原発"」 



Uploaded by on Feb 6, 2012
  
【録音】20120206 [2/2]たね蒔きジャーナル「金融機関が目指す"脱原発"」 

Uploaded by tacc77 on Feb 6, 2012  

たね蒔きジャーナルHP:http://www.mbs1179.com/tane/

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