国のエネルギー政策の見直しで高速増殖炉の開発の是非が問われる中、高速増殖炉「もんじゅ」の運転に抗議する全国集会が[12月]3日、福井・敦賀市で開かれ、「福島第一原子力発電所の事故が起きた今こそ廃炉にすべき」と訴えた。
福島第一原発事故を受け、各方面で「脱原発」の機運が高まる中、敦賀市白木の海岸には、労働組合や原発に反対する市民グループなど全国から約1300人が集結した。
もんじゅをめぐって、先日の政策仕分けで計画の「抜本的見直し」が提言されるなど、国のエネルギー政策の見直しで高速増殖炉開発の是非が問われる中、参加した人たちは「危険性の高いもんじゅにこれ以上税金を投入せず、即刻廃炉にすべきだ」と訴えた。また、参加した人たちはもんじゅのゲート前までデモ行進 し、原子力機構に対してもんじゅの廃炉を求める抗議文を手渡した。
この他、敦賀市内で開かれた集会では、原子力政策をめぐって国と激しく対立した前福島県知事・佐藤栄佐久氏が講演し、国の対応を厳しく批判した。
(転載終わり) 福島第一原発事故を受け、各方面で「脱原発」の機運が高まる中、敦賀市白木の海岸には、労働組合や原発に反対する市民グループなど全国から約1300人が集結した。
もんじゅをめぐって、先日の政策仕分けで計画の「抜本的見直し」が提言されるなど、国のエネルギー政策の見直しで高速増殖炉開発の是非が問われる中、参加した人たちは「危険性の高いもんじゅにこれ以上税金を投入せず、即刻廃炉にすべきだ」と訴えた。また、参加した人たちはもんじゅのゲート前までデモ行進 し、原子力機構に対してもんじゅの廃炉を求める抗議文を手渡した。
この他、敦賀市内で開かれた集会では、原子力政策をめぐって国と激しく対立した前福島県知事・佐藤栄佐久氏が講演し、国の対応を厳しく批判した。
(2)(asahi.com) 「今日ほど不安高まったことない」もんじゅ廃炉求め集会(2011年12月3日12時20分)http://www.asahi.com/national/update/1203/OSK201112030033.html (全文転載)
「もんじゅ」をのぞむ海岸で廃炉を求めて気勢を上げる集会参加者=3日午前、福井県敦賀市、中里友紀撮影 |
高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を求める「2011もんじゅを廃炉へ!全国集会」(原発に反対する福井県民会議など主催)が3日、も んじゅを望む同市の海岸であった。もんじゅのあり方を見直すべきだとの声が政権内からも出始めたなか、全国から約1300人(主催者発表)が集まった。
集会は1995年12月8日に起きたナトリウム漏れ事故の翌年から事故日前後に毎年開催。「くり返すな!フクシマの破局」などと書かれた横断幕やのぼりが並んだ。地元を代表し、敦賀地区平和センターの松永寛治事務局長が「福島(第一原発)の事故後、敦賀市民の意識も変わってきている。今日ほどもんじゅに 対する不安、不満が高まったことはない」と訴えた。
参加者は、もんじゅの敷地ゲートまでデモ行進し、日本原子力研究開発機構職員に抗議文を手渡した。
(転載終わり) (3)(東京新聞)もんじゅ「廃炉しかない」 敦賀で反対派全国集会(2011年12月4日 朝刊) http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2011120402000035.html(全文転載)
東海や関西から集まり、もんじゅ廃炉を求める人たち=福井県敦賀市の白木海岸で |
福島第一原発事故を受け、細野豪志原発事故担当相が、核燃料サイクルの核を成す高速増殖原型炉「もんじゅ」(福井県敦賀市)の廃炉を検討する考えを明言する中、廃炉を求める全国集会が三日、地元で行われた。 (中崎裕)
もんじゅに近い敦賀半島の白木海岸。全国から集まった千三百人が「もんじゅ運転再開はんたーい」と声を張り上げた。
原水爆禁止日本国民会議(原水禁)や原子力資料情報室などが主催する集会は、ナトリウム漏れ事故が起きた十六年前の十二月八日に合わせ、毎年開かれている。
今年の参加者は例年の五割増し。関係者は「個人参加が目立つ」と話す。
愛知県扶桑町から参加した女性(36)は「福島の事故まで、原発のことは全然知らなかった。知れば知るほど怖くなり、止めなきゃと思った」と話す。
もんじゅは核分裂でプルトニウムを増殖させやすくするため、冷却材に水の代わりに液体ナトリウムを使う。空気や水に触れると激しい発火や爆発を起こす恐れがあり、地震に弱いとされる。
集会で講演した小林圭二・元京都大原子炉実験所講師は「原発よりはるかに危険で経済的にも成立しない。実用化のめども立たない」と語った。
高速増殖炉計画は構想から既に半世紀余。もんじゅには一兆円を投じた上、トラブル続出でほとんど動かなくても年間二百億円以上の維持費がかかる。批判も受け、細野担当相は来夏をめどに、存廃を決断する考えだ。
集会に先立ち、主催者らは、再稼働を認めないよう、もんじゅ周辺の自治体を回った。だが、敦賀市の河瀬一治市長は「運転再開を目指し、しっかりと研究成果を出す選択肢しか私は持っていない」と断言。財政面でも雇用面でも、原発に依存し、共存している。
半径二十キロ圏にほぼ全域がおさまる南越前町の川野順万町長は「みな不安。でも私が賛成か反対を表明すると、利害関係がありすぎて地元はおかしくなる」と話す。
原水禁の藤本泰成事務局長(56)は「地元が危機感を持っているのは確か。言いにくい気持ちは理解するが、廃炉に向けて、地元から声を上げてほしい」と期待した。
<高速増殖炉計画> 通常の原発などから出た使用済み燃料からプルトニウムとウランを取り出し、混合酸化物燃料(MOX燃料)にして使用する。運転しながら、消費した以上の燃料を生成できるため、かつては「夢の原子炉」とも言われた。相次ぐトラブルや情報隠しで当初1980年代を目標とした実用化 のめどは立っていない。フランスなど各国は技術面やコスト面から既に開発から撤退している。
(転載終わり)
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