Wednesday, February 1, 2012

XII.6. 俳優・渡辺謙さんのダボス会議スピーチの報道-東京新聞は「原子力からの転換」、他は「絆」を強調

2012年1月25日、俳優の渡辺謙さんが、スイスで開かれた世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」でスピーチをした。その報道のいくつかを比べてみると、東京新聞がスピーチ全文を掲載、「渡辺謙さん、ダボス会議でスピーチ 原子力からの転換訴える」という見出しで報じた。NHKをはじめテレビと日経新聞は「絆」を強調し、原発事故や原子力からの転換については全く触れていない。スポニチの記事を載せた毎日jp、サンケイスポーツの記事掲載のmsn産経ニュースは、ともに「絆」を強調しながらも、原発事故や再生エネルギーへの転換にも触れている。

だが、全文を掲載した東京新聞以外は、スピーチの中の、「国は栄えて行くべきだ、経済や文明は発展していくべきだ、人は進化して行くべきだ」という進歩史観への疑問や「度を超えた成長には無理を呼びます」という部分は全く無視している。まして、こうした発言が、ときに「金持ちクラブ」と揶揄される、エリートの集まりであるダボス会議でなされたことの皮肉に目をとめた報道は見かけなかった。

(東京新聞) 【渡辺謙さん、ダボス会議スピーチ全文】 渡辺謙さん、ダボス会議でスピーチ 原子力からの転換訴える(2012年1月26日) http://www.tokyo-np.co.jp/feature/news/davos.html(2012年1月26日閲覧)(全文転載)

スイスで25日に開会した世界経済フォーラム年次総会「ダボス会議」で、俳優の渡辺謙さんがスピーチに立ち、各国から寄せられた東日本大震災の被災地支援への深い感謝と立ち上がる決意を語るとともに、原子力から再生エネルギーへの転換を訴えた。
渡辺さんは、震災発生直後から、インターネットにメッセージなどで被災者を応援するサイト「kizuna311」を立ち上げ、現地を幾度も訪れるなど、支援活動を積極的に続けている。

スピーチは現地時間25日午前(日本時間同日午後)に行われた。渡辺さんは「私たちの決意として、世界に届いてほしいと思います」と話している。
スピーチ全文は次の通り。

初めまして、俳優をしております渡辺謙と申します。

まず、昨年の大震災の折に、多くのサポート、メッセージをいただいたこと、本当にありがとうございます。皆さんからの力を私たちの勇気に変えて前に進んで行こうと思っています。

私はさまざまな作品の「役」を通して、これまでいろんな時代を生きて来ました。日本の1000年前の貴族、500年前の武将、そして数々の侍たち。さらには近代の軍人や一般の町人たちも。その時代にはその時代の価値観があり、人々の生き方も変化してきました。役を作るために日本の歴史を学ぶことで、さまざまなことを知りました。ただ、時にはインカ帝国の最後の皇帝アタワルパと言う役もありましたが…。

その中で、私がもっとも好きな時代が明治です。19世紀末の日本。そう、映画「ラストサムライ」の時代です。260年という長きにわたって国を閉 じ、外国との接触を避けて来た日本が、国を開いたころの話です。そのころの日本は貧しかった。封建主義が人々を支配し、民主主義などというものは皆目存在 しませんでした。人々は圧政や貧困に苦しみ生きていた。私は教科書でそう教わりました。

しかし、当時日本を訪れた外国の宣教師たちが書いた文章にはこう書いてあります。人々はすべからく貧しく、汚れた着物を着、家もみすぼらしい。しかし皆笑顔が絶えず、子供は楽しく走り回り、老人は皆に見守られながら暮らしている。世界中でこんなに幸福に満ちあふれた国は見たことがないと。

それから日本にはさまざまなことが起こりました。長い戦争の果てに、荒れ果てた焦土から新しい日本を築く時代に移りました。

私は「戦後はもう終わった」と叫ばれていたころ、1959年に農村で、教師の次男坊として産まれました。まだ蒸気機関車が走り、学校の後は山や川 で遊ぶ暮らしでした。冬は雪に閉じ込められ、決して豊かな暮らしではなかった気がします。しかし私が俳優と言う仕事を始めたころから、今までの三十年あま り、社会は激変しました。携帯電話、インターネット、本当に子供のころのSF小説のような暮らしが当たり前のようにできるようになりました。物質的な豊か さは飽和状態になって来ました。文明は僕たちの想像をも超えてしまったのです。そして映画は飛び出すようにもなってしまったのです。

そんな時代に、私たちは大地震を経験したのです。それまで美しく多くの幸を恵んでくれた海は、多くの命を飲み込み、生活のすべてを流し去ってしま いました。電気は途絶え、携帯電話やインターネットもつながらず、人は行き場を失いました。そこに何が残っていたか。何も持たない人間でした。しかし人が 人を救い、支え、寄り添う行為がありました。それはどんな世代や職業や地位の違いも必要なかったのです。それは私たちが持っていた「絆」という文化だった のです。

「絆」、漢字では半分の糸と書きます。半分の糸がどこかの誰かとつながっているという意味です。困っている人がいれば助ける。おなかがすいている 人がいれば分け合う。人として当たり前の行為です。そこにはそれまでの歴史や国境すら存在しませんでした。多くの外国から支援者がやって来てくれました。 絆は世界ともつながっていたのです。人と人が運命的で強く、でもさりげなくつながって行く「絆」は、すべてが流されてしまった荒野に残された光だったのです。

いま日本は、少しずつ震災や津波の傷を癒やし、その「絆」を頼りに前進しようともがいています。

国は栄えて行くべきだ、経済や文明は発展していくべきだ、人は進化して行くべきだ。私たちはそうして前へ前へ進み、上を見上げて来ました。しかし度を超えた成長は無理を呼びます。日本には「足るを知る」という言葉があります。自分に必要な物を知っていると言う意味です。人間が一人生きて行く為の物質はそんなに多くないはずです。こんなに電気に頼らなくても人間は生きて行けるはずです。「原子力」という、人間が最後までコントロールできない物質に 頼って生きて行く恐怖を味わった今、再生エネルギーに大きく舵を取らなければ、子供たちに未来を手渡すことはかなわないと感じています。

私たちはもっとシンプルでつつましい、新しい「幸福」というものを創造する力があると信じています。がれきの荒野を見た私たちだからこそ、今まで と違う「新しい日本」を作りたいと切に願っているのです。今あるものを捨て、今までやって来たことを変えるのは大きな痛みと勇気が必要です。しかし、今やらなければ未来は見えて来ません。心から笑いながら、支え合いながら生きて行く日本を、皆さまにお見せできるよう努力しようと思っています。そしてこの 「絆」を世界の皆さまともつないで行きたいと思っています。

(転載終わり)

(NHKニュース) 渡辺謙さん ダボス会議で絆を訴え1月26日 6時4分) http://www3.nhk.or.jp/news/html/20120126/t10015540341000.html (2012年1月26日閲覧)(全文転載)

世界各国の政治や経済界のリーダーが一堂に会する「ダボス会議」がスイスで開幕し、東日本大震災の被災地で支援活動を続ける俳優の渡辺謙さんが、被災地で学んだ、支え合って生きていく「絆」の大切さを訴えました。

ダ ボス会議は、スイス東部のダボスで毎年開かれるもので、各国の政治指導者や企業経営者などが国境 を越えた課題について意見を交わす場となっています。ことしは、ヨーロッパの信用不安への対応が中心的な議題で、25日、開幕のあいさつに立ったドイツの メルケル首相は、「危機は今なお続いているが、ヨーロッパは今後、財政面の統合をより深め、競争力をつけ、雇用を生み出していく」と述べ、各国が結束して信用不安の払拭(ふっしょく)に取り組む決意を示しました。また、会議には東日本大震災の被災地で支援活動を続ける俳優の渡辺謙さんも特別ゲストとして招待されました。俳優として海外でも活躍する渡辺さんは、被災地を繰り返し訪れるとともに、ハリウッドスターにも呼びかけて被災者を励ますためのインター ネットのサイトを立ち上げています。渡辺さんはスピーチの中で、「被災地の人たちは震災で多くのものを失いました。しかし、そこには人が人を救い、支え合 い、寄り添う行為がありました」と述べて、世界で起きるさまざまな危機に立ち向かっていくためには、人々の「絆」が大切だと訴えました。26日には、震災 から1年に向けて渡辺さん自身が被災地での復興の動きを取材し、NHKが共同制作に参加したドキュメンタリーがダボス市内で上映されることになっていま す。

(転載終わり)

(日経新聞)俳優の渡辺謙さん、絆の大切さ訴え ダボス会議 (2012/1/25 21:51) http://www.nikkei.com/news/headline/article/g=96958A9C93819695E0E7E2E69B8DE0E7E2E3E0E2E3E09180EAE2E2E2 (2012年1月26日閲覧)(全文転載)

【ダボス(スイス東部)=藤田剛】25日に開幕した世界経済フォーラム年次総会(ダボス会議)で、俳優の渡辺謙さん(52)が東日本大震災 について講演し、「絆」の大切さを訴えた。終了後、渡辺さんは「競争一辺倒ではなく、もっと穏やかな新しい価値観を作り出す必要があると話した。世界各国の出席者が同じような感覚を持っていた」と手応えを語った。
ダボス会議は世界各国の政官財のリーダーが集まり、国際的な問題について討議する場。渡辺さんは「少し場違いかと思ったが、大震災を経験した日本は今こそ何かを発信すべきと考えた」と参加の理由を説明した。日本の俳優が同会議で講演するのは初めて。
東日本大震災は今年の会議の主要テーマの一つで、26日には菅直人前首相が震災や福島第1原子力発電所の事故について講演する。

(転載終わり)

(毎日jp/スポニチ)渡辺謙:日本芸能人初 ダボス会議で「絆」スピーチ(2012年1月26日) http://mainichi.jp/enta/geinou/news/20120126spn00m200008000c.html (2012年2月1日閲覧)(全文転載)

 スイスのシンクタンク、世界経済フォーラム(WEF)の42回目の年次総会(ダボス会議)が25日、同国東部のダボスで開幕した。俳優の渡辺謙 (52)が日本の芸能人として初参加し、主要議題の一つである東日本大震災について英語でスピーチ。世界中からの支援に感謝するとともに、「行き場を失っ た人々に残ったのは“絆”という文化だった」と強調した。

「多くの幸を恵んでくれた海は、多くの命をのみ込み、生活の全てを流し去ってしまいました。そこに何が残っていたか。何も持たない人間でした。しかしそこには人が人を救い、支え、寄り添う行為がありました。それは私たちが持っていた“絆”という文化だったのです」

ジャケット姿の渡辺は力強い口調。「絆は、全てが流れ去ってしまった荒野に残された光でした。今日本は、少しずつ震災や津波の傷を癒やし、その絆 を頼りに前進しようともがいています」と聴衆に語りかけた。また、東北出身の詩人、宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を英語で朗読。大きな拍手を浴びた。

共同電によると、被災者を励ますために国内外の著名人から寄せられたメッセージを配信する動画サイト「kizuna311」を共同で立ち上げるな どの活動が評価され、会議参加に推薦された。95年の阪神大震災時は急性骨髄性白血病のため十分な支援活動ができなかったため、東日本大震災の支援には人 一倍強い思いで臨んでいる。すでに約40カ所の被災地を訪問。ダボス会議に参加が決定した際には「日本の現状を世界にプレゼンする絶好の場。インターナ ショナルなスピーチで、今の東北や日本の姿を世界に広めたい」と意気込んでいた。

福島第1原発事故にも言及。「原子力という、人間が最後までコントロールできない物質に頼って生きていく恐怖を味わった今、再生可能エネルギーに大きくかじを切らなければ、子供たちに未来を手渡すことはできないと感じています」と訴えた。

スピーチ後には記者会見。「被災地では人間として何をするべきかという観点で活動を始めた」と説明。「被災地の、日本のありさまを世界に発信したかった」と、ダボス会議参加の目的が果たせ、晴れやかな表情だった。

▽ダボス会議 世界経済フォーラムの会員企業1000社のCEOのほか、選出された政治家、学会やNGOの代表者、宗教指導者らが一堂に会し、世界のあらゆる重要議題について討議する場。招待者のみが参加できる。過去には、エイズ撲滅やアフリカ支援に積極的なアイルランドのロックバンド「U2」の ボーカリスト、ボノ(51)が参加した。
29日までの期間中、ギリシャやイタリアの財政危機問題や、イラン、北朝鮮の核問題など約250の会合が予定され、約40カ国の首脳を含め政財界、文化人ら2600人以上が議論。26日には菅直人前首相が震災時の対応などについて報告する。(スポニチ)
(転載終わり)

(msn産経ニュース/サンケイスポーツ)渡辺謙、ダボス会議で“絆”訴え「人が人を救い、寄り添う行為」
2012.1.26 09:17 (1/2ページ)http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120126/ent12012609180003-n1.htm(2012年1月26日閲覧) 

25日、スイスのダボス会議の会合に出席した渡辺謙(AP)
25日、スイスのダボス会議の会合に出席した渡辺謙(AP)

俳優、渡辺謙(52)がスイス・ダボスで25日に開幕した世界経済フォーラム(WEF)の年次総会(ダボス会議)に出席、東日本大震災についてス ピーチした。世界中の政財界トップらが集まる同会議で、日本の俳優がスピーチを行うのは初めて。「人と人の絆は、すべてが流された荒野に残された光だっ た」と、国際派俳優らしく流ちょうな英語で「絆」の大切さを切々と訴えた。(サンケイスポーツ)

各国の政府首脳、企業トップ、学識経験者、文化人、ジャーナリストらが集まり、地球規模のさまざまな課題について議論し合うダボス会議に、“ラスト・サムライ”が乗り込んだ。

渡辺はダボス会議が開幕した25日午前(日本時間同日夜)、「誰にでもできること、それは思いやり」と題する会合に出席。昨年3月11日に発生した東日本大震災について演説に立った。

「人は行き場を失いました。そこに何が残っていたか。人が人を救い、支え、寄り添う行為。それは私たちが持っていた『絆』という文化だったのです」

震災発生から4日後の3月15日に被災地支援プロジェクト「kizuna311」を設立。何度も被災地入りするなど積極的に支援活動を行ってきた渡辺らし く、「kizuna」の大切さを強調。「漢字では『半分の糸』と書きます。半分の糸がどこかの誰かとつながっている、という意味です」とも説明した。

渡辺謙、ダボス会議で“絆”訴え「人が人を救い、寄り添う行為」
2012.1.26 09:17 (2/2ページ)
 http://sankei.jp.msn.com/entertainments/news/120126/ent12012609180003-n2.htm

25日、スイスのダボス会議の会合に出席した渡辺謙(AP)
25日、スイスのダボス会議の会合に出席した渡辺謙(AP)

「今、日本は震災や津波の傷を癒やし、その絆を頼りに前進しようともがいています」と報告。「シンプルでつつましい、新しい『幸福』を創造」する 必要性を説き、東京電力福島第1原発事故に言及しながら、「再生可能エネルギーに大きくかじを切らなければ、子どもたちに未来を手渡すことはできない」と も訴えかけた。

会合の最後には、宮沢賢治作「雨ニモマケズ」を英語で朗読。「kizuna311」のサイト上で、被災者を励ますために渡辺が朗読する映像をアップさせて話題となった詩に、出席者も静かに耳を傾けた。

26日には市内の劇場で主演映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(瀧本智行監督、2月11日公開)のダイジェスト版上映会に出席予定。各国要人と肩を並べた渡辺の訴えは、世界中に届きそうだ。


 (転載終わり)  


(スポーツ報知)渡辺謙「新しい日本見せたい」…ダボス会議で魂のスピーチ(2012/1/26-06:01)http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20120126-OHT1T00015.htm (2012月2月1日閲覧)(全文転載)

俳優の渡辺謙(52)が25日、スイス東部のダボスで開催された世界経済フォーラム(WEF)の42回目の年次総会「ダボス会議」でスピーチした。今年は東日本大震災が主要議題。自らの思いを流ちょうな英語で披露した。過去に人気ロックグループ「U2」のボノ、米女優シャロン・ストーンらが参加したことで知られる。日本の芸能人がスピーチを行うのは初めて。

渡辺のダボス会議への参加は、日本の芸能人としては初めてのこと。約50人を前に堂々とスピーチし、最後に宮沢賢治の「雨ニモマケズ」を英訳で読んだ。終了後の会見では「競争ばかりでなく、もっと穏やかな新しい価値観を作り出す必要がある。各国の出席者も同じ感覚だった」などと語り、大きな手応えを感じていたという。

また「被災地では人間として何をするべきかという観点で活動を始めた」と説明。「被災地の日本の有り様を世界に発信したかった」と参加した意義を強調。渡辺は昨年4月から被災地22か所で被災者約3000人と面会してきた。

同会議では、26日に菅直人前首相が震災時の対応などについて報告する予定。29日までの期間中、約250の会合が予定され、約40か国の首脳を 含め政財界、文化人ら2600人以上が議論。26日には、現地の劇場で新作の主演映画「はやぶさ 遥かなる帰還」(2月11日公開)を海外マスコミと VIPを招待して特別上映する予定。

◆ダボス会議 スイスのジュネーブに本部を置くシンクタンク「世界経済フォーラム(WEF)」が毎年1月、スイス東部のリゾート地・ダボスで開催する年次総会のこと。世界的に活躍する政治、経済、文化など各界のリーダーたちが一堂に会し、地球規模のさまざまな問題について話し合う。

[2012/1/26-06:01 スポーツ報知]
(転載終わり)

(日テレ)渡辺謙さん、ダボス会議で東日本大震災語る(2012年1月26日 20:59) http://news24.jp/articles/2012/01/26/10198906.html#(2012年2月1日閲覧)(全文転載)

スイス・ダボスで日本時間25日に開幕した世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)で、俳優・渡辺謙さん(52)がスピーチし、東日本大震災について話した。世界各国の政財界のリーダーが参加するこの会議で、日本の俳優がスピーチを行うのは初めて。
また、その後の記者会見では「今の被災地、日本の有り様を世界に知っていただく機会としては、とても大事なことだと思っています」と述べた。その上で、 「日本だけでなくて、海外からも絆があることによって、たくさんのサポート・メッセージにご協力がいただけたと思っている。(その絆を)どう発展させてい けばいいのかを、今の現実的な社会の中で考えていきたい」と、被災地支援をしていく中で感じた「絆」について語った。
(転載終わり)

(tv asahi)渡辺謙さんがダボス会議で“被災地”の現状語る(01/26 05:50)
http://www.tv-asahi.co.jp/ann/news/web/html/220126006.html (2012年2月1日閲覧)
(全文転載)

スイスで開かれているダボス会議=世界経済フォーラムの年次総会で、俳優の渡辺謙さんがスピーチを行い、東日本大震災の被災地の現状などについて話しました。

渡辺謙さん:「そこに住んでいる方の意思はどこにあるのかというのが一番大事なこと」「全体の大きな復興とそれをリンクさせていくのかが大事なこと」

渡辺さんは、招待を受けてダボス会議に出席しました。会議では、震災について語り、ボランティア活動で数多くの避難所を訪れ、俳優として何ができるのか悩 んだことを明かしました。また、「行き場を失った人々に残ったのは、人が人を救い、支え、寄り添う『絆』という文化だった」と述べ、支援を通じて経験した 「絆」を世界に広げたいと訴えました。約40カ国の首脳らが参加するこの会議は、29日まで行われる予定で、日本からは菅直人前総理大臣が野田総理大臣の 代理として出席します。
(転載終わり)

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